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  1. 佐賀県議会 1999-09-27
    平成11年土木水産常任委員会 本文 開催日:1999年09月27日


    取得元: 佐賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-28
    最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1     午前十時三十一分 開議 ◯宮崎繁則委員長=おはようございます。ただいまから土木水産常任委員会を開催いたします。  これより質疑に入ります。通告に従い、順次発言を許可します。 2 ◯牛嶋委員=おはようございます。それぞれ質問項目を出しておりますので、順次質問をしていきたいと思いますけれども、さきの台風十八号の災害におきましては、県内はもとより、全国的に被災された方に心からお見舞いを申し上げておきたいと思うわけでございます。また、関係の皆様方におかれましても、一日も早く復旧作業ができますことを御祈念申し上げておきたいと思います。  それでは、項目に従いまして順次お尋ねをしていきたいと思います。  初めに、大型店舗等の大規模開発に伴う付加車線の設置についてお尋ねをしていきます。  近年、県内におきまして各種の大型店舗が出店をしているわけでございますけれども、この開発に伴って国道なり県道等に流入、流出の付加車線が設置をされておるわけでございます。交通混雑の解消や事故防止のために設けられた施設とは思うわけでございますけれども、右折レーンを設置するために本線に屈曲が生じたり、視線誘導柱が設置されることによりまして、いわゆる自動車を運転するときの安全に逆に阻害となるのではないかと感じ、質問に出したわけでございます。  そこでお尋ねをしていきたいと思いますけれども、この付加車線はどこの施設なのか、まず初めにお伺いをいたします。 3 ◯緒方道路課長付加車線のことですが、沿道におきます大型店舗等の立地に伴います交通対策といたしまして設置します付加車線は、開発事業者の負担で施工いたしまして、完成後は基本的には道路区域に編入いたしまして、道路管理者の施設としております。 4 ◯牛嶋委員=申し上げましたように、ここ近年、このような付加車線が非常に多くなっておりますけれども、国道なり県道で設置されている箇所がどのくらいあるのかお尋ねをしたいと思います。 5 ◯緒方道路課長付加車線設置の箇所数ですが、佐賀県内で国道で二十六カ所、県道は十八カ所となっております。 6 ◯牛嶋委員=四十四、そのような箇所が設けられておるという答弁でございました。  設置するときの基準についてお尋ねいたします。 7 ◯緒方道路課長付加車線設置基準についてでございますが、大型店舗等の立地で交通計画を検討すべき規模は、延べ床面積で四千平米以上、または敷地面積一万平米以上を対象としておりますが、対象規模がその条件以下でありましても、発生・集中交通量が大きいことが予想される場合には、検討の対象としております。  検討の結果、一般の交通に影響を与える場合には、付加車線などの交通対策を求めることとなります。 8 ◯牛嶋委員付加車線構造基準についても、あわせてお伺いをいたします。 9 ◯緒方道路課長付加車線構造基準につきましては、道路構造令や要綱等に従っておりまして、実施に当たりましては、交通管理者とも協議をしながら指導しているところであります。 10 ◯牛嶋委員=基準はないんですか。管理者と相談をしてということでございましたけれども、その基準について改めてお尋ねいたします。 11 ◯緒方道路課長付加車線道路構造基準につきましては、道路構造令で定められておりまして、その道路の速度とか付加車線車線変更の幅とかによって、シフト延長とか滞留延長を決定するようになっております。 12 ◯牛嶋委員=初めの質問のときに、道路管理者がこの施設についての管理を負うということでございましたけれども、道路管理者がこの管理をする、後の責任を持つということであれば、維持管理についてはどのようにされておるのかお伺いいたします。
    13 ◯緒方道路課長付加車線につきましては、道路区域といたしまして道路管理者が管理しているところでございますので、視線誘導柱路面標示などは維持管理に努めているところでございます。 14 ◯牛嶋委員=あらかた基本的な考え方について、どうなっているかということでお尋ねをいたしました。  そういう設置されているところを利用する立場として、一つ申し上げておきたいと思いますけれども、付加車線を設けるということで、いわゆる中央線も変更されておるわけです。そうすると、中央線が急に曲がって、図面でもあればもう少しわかりやすいと思いますけれども、急に曲がって、また急に曲がるというふうなことが、設置された二十六、十八すべてとは言いませんけれども、私の利用したところの範囲内では非常に目にするわけでございます。  直線であったのが、付加車線をつけることで曲線ができる。また、一定程度の直線ができて、また曲線ができて、もとの中央線に戻っていくというふうな一つの、いわゆる中央線で言えばそのようなラインになろうと思います。  直線、曲線、また直線と、これについてはこれだけやらなければならないとか、そういう基準はないんですか。 15 ◯緒方道路課長=先ほど申しましたように、シフト長とか滞留延長、そういうものについては道路構造令で決められております。 16 ◯牛嶋委員=国道なり県道で、速度についても制限されているところについては五十キロ、通常の道路であれば六十キロという自動車の速度制限の実情であろうと思いますけれども、そういう箇所を運転するときに、非常に危ないと自分自身も思ったわけですね。六十キロ、五十キロ、もちろん危ないときは速度を落としなさいということが最後には書かれておるわけでございますけれども、六十キロなり五十キロの運転速度で行っておるときには、はみ出すと、支障を来すと感じるわけですけれども、いかがなものでしょうかね。 17 ◯緒方道路課長付加車線の設置につきましては実地事業者ですか、その事業地内で付加車線をつける場合が大半ですので、ほとんどのところにおきまして、事業者の用地内で付加車線をつけております。そういうことで、付加車線の変更幅が大体大きくなる傾向にあります。  しかしながら、シフト長とか視線誘導標路面標示などに当たりましては、道路利用者の安全を第一として指導しているところでございます。 18 ◯牛嶋委員=私は、前に国鉄の機関士をしておって、蒸気機関車とかディーゼル機関車を運転しておったわけですけれども、その速度の安全を保つために、例えば五十キロの速度で運転をするときのカーブ、これは五百メートルの半径があれば五十キロの速度で運転するときに安全ですよと、それ以下のカーブであったら危険を生じますという線路構造上、つくるときにはそういう基準があったわけですね。  今の課長のお話では、ちょっとやっぱりこれは、もちろん設置する側の用地の買収なり用地の提供等が必要でしょうけれども、ただそれだけで本当に安全が余計にそれで倍加するのかと考えたときに、逆に危険を生じるということにもなりかねないと思うわけです。  ですから、当初申し上げましたように、直線から曲線、また一定程度用地提供の分だけあって、また曲線になり、本来の中央線に戻っていくということをするときの、これは速度制限等の中で考えても、逆に安全上問題があるところもあり得ると思いますけれども、いかがですか。 19 ◯緒方道路課長安全対策につきましては、道路構造令等にのっとりまして対応をやっているところでございますが、例えば、交通混雑防止とか事故防止の観点から右折車線を設置する箇所につきましては、やはり車線変更が必要になってきますので、その辺につきましては構造令にのっとりまして付加車線を設置しているところでございます。 20 ◯牛嶋委員=失礼ですけれども、課長、そういうところを何回も通られたことございますかね、国道の二十六カ所、県道の十八カ所。やはり自分が運転をして、また自分もさることながら、すべての人が自動車の運転試験に合格をしたら運転免許証は取得されるわけですから、佐賀県内はもとより、全国の方がその箇所を利用されるという立場でこれは設置されているものかどうか、ちょっと疑わしいと思うわけですけれども、いかがですか。 21 ◯緒方道路課長付加車線につきましては、私もいろいろ通っておりますけど、道路構造令にのっとりましてシフト長とかは決定しておりまして、今後道路利用者安全確保を第一として指導していきたいと考えております。 22 ◯牛嶋委員=今からの問題もさることながら、私が今申し上げておるのは、設置されたいわゆる付加車線視線誘導柱というふうに、何か難しい言葉だそうですけれども、これが今の中でも問題があるよということで質問に取り上げておるわけですね。  これは、私一人じゃなしに、やはりバスの運転手、タクシーの運転手、また設置をされているところを往来されている人たちの方からの意見も含めて申し上げているわけですから、今後の問題についてはもちろん当然でしょう。しかし、今でもやはり問題があるよと、余計に危ないということを申し添えておきたい。  特に問題なのは、中原のナフコですか、名前を上げて恐縮ですけれども、あそこはいわゆる鳥栖から佐賀方面に向かうと、佐賀の方から鳥栖方面に向かうときの右折車線のために、おたくはこういうやつを、側道を与えていただいた云々ということがございましたけれども、あれは道路の中央にあるわけですよ。そうすると、逆に鳥栖から佐賀に向かうときに、運転しよるところの真ん前に出てくるわけですね。  私も鳥栖ですから、周辺が多いわけですけれども、国道の基山等については何百本も、まだあそこは改修中ですから、そういうふうな支柱が立てられております。視線誘導柱というふうなのが。それはずうっと何百本もありますから、わかるわけですね。この大型店の開発に伴う視線誘導柱は何十本なんですよ。立てられているのが一メートル置きぐらいですか。だから、直線から見たら、一本か二本しか見えないわけですね。そうすると、運転するほんな直前にこの視線誘導柱が目に映るというふうに感じるわけです。安全のために設けられた視線誘導柱が逆に安全を損なうと思うわけですけれども、所見はどうですか、課長。 23 ◯緒方道路課長視線誘導柱につきましては、いろいろな目的で立てる場合があります。例えば、直進車の誘導、それから流出に伴います右折禁止とか、そういう目的によって視線誘導柱を立てている箇所があります。そういういろいろな目的を持っておりますので、そういうのを調査しながら対応していきたいと考えております。 24 ◯牛嶋委員=調査して対応するということですから、悪いところについては、場合によってはのけてもらうと、本当にそれが安全のためになるように、ぜひお願いをしたい。  今申し上げた一番問題は、この視線誘導柱がやっぱり中央線近くに立ててあるものですね。もう一つは、おっしゃったように、いわゆる右折とかに出にくいように視線誘導柱を設置をされるところが非常に多うございます。  鳥栖でいえば、駅前のジョイフルタウンは東西これがございますけれどもね。道路の一番端の方に側線の白線が引いておられますけれども、白線とか道路敷とかの関係はないわけですか。これを設置するときに。 25 ◯緒方道路課長視線誘導柱設置場所については、外側車線の外に路肩をとりまして、そこに設置する基準となっております。 26 ◯牛嶋委員=そういうところばかりじゃないと思うわけですね。だから、これはぜひ調査をして、本当に今おっしゃったように路肩の外にそれが設置されているのか、点検をしていただきたい。そして、その基準を満たさない場合においては、やはり逆に運転する道路幅が狭くなるわけですから、そういうことについては取りやめてほしいと。  側線上に立っているところもあるんですよ。線であれば、その近くを踏んでも、歩行者なりそこの障害物等がなければ事故にはつながらないわけですね。しかし、この視線誘導柱というふうなポールになると、それに当たらないように避けて運転をするわけです。そうすると、やっぱり視線誘導柱から少なくとも三十センチぐらい右側に寄って運転をするわけですね。だから、この視線誘導柱の建設については、通常の道路幅を狭くするようなことはあってはならないと思うわけですけれども、いかがですか。 27 ◯緒方道路課長視線誘導柱の設置につきましては、道路構造にのっとりまして路肩の幅員、そういうものを確保していきたいと考えております。 28 ◯牛嶋委員=これでやめますけれども、課長の方からお話がありましたように、ぜひそういう設置箇所についての点検、本当にその基準を満たされているのかどうか、またそれが本当に安全のために設置されているのかどうか調べてほしいと。  私は、つけ加えておきますけれども、ナフコの前の右折線、中央線のところにある支柱については、これはぜひのけてほしいと。これは安全どころか逆に、即危険になってくると申し上げておきたい。あそこで何か事故が起きたということも聞いております。それを避けるためにハンドルを切るわけですよ。おたくたちは、あれはゴムだから踏んでも支障ないですよと言うが、そういう感じで運転している人はいないわけですから、安全のためにせっかく設置されたこの支柱が、そういうことにならないような設置方を強くお願いしておきたいと思います。  次に、片田江の歩道橋の撤去と今後の歩道橋の設置について質問を上げております。  佐賀市の片田江の交差点、私もそこをかなり通るわけでございますけれども、歩道橋が撤去されました。私たち運転する立場からすれば、すきっとなったと申しますか、そういう感じでございます。しかし、歩道橋は本来、運転するのにすっきりするための施設ではございませんから、そこの交差点等道路の横断に利用するための歩道橋ということでございますけれども、歩道橋の設置に対する考え方を初めにお伺いいたします。 29 ◯緒方道路課長=歩道橋の設置につきましては、自動車交通量、あるいは自転車交通量横断歩行者の数、道路の幅員、そのほか右左折車の交通や交差点の形状、通学路としての利用状況などを設置の判断基準として考えておりまして、歩行者の安全確保のためには必要な施設と考えております。 30 ◯牛嶋委員=もちろん、歩行者に必要な施設ということで設置をされるわけでございますけれども、この片田江の交差点は、これは地元からの要望が強かったとお伺いをいたします。  課長の方から交通量なり、歩行者の数なり、いろいろお話がございましたけれども、こういうふうな変更、変動があったのか、また経緯も含めてお伺いをしたいと思います。 31 ◯緒方道路課長=片田江の歩道橋の撤去に至ります経緯と判断材料ということでございますが、片田江歩道橋は昭和四十六年三月に、当時国道三十四号の歩道橋ということで、建設省によって建設されたものでございます。  三十年程度たちまして、平成二年に地元自治会、婦人会、老人会より、商店街の沈滞と老人の増加などによります地域の変化を理由に、歩道橋の撤去要望がなされております。さらに、平成十年には同じく地元自治会等により、再度撤去の陳情がなされました。  この要望を受けまして、片田江、あるいは郵便局前、与賀町の三交差点で交通量調査を実施いたしました。また、片田江交差点では、歩道橋利用者の聞き取り調査も同時に実施しております。  また、そのような要望、調査結果、また周辺の堀越え道路等の道路網の整備等も考慮しながら、総合的に歩道橋の撤去を決定したところでございます。  調査の結果について申しますと、平成十年度の調査では、交差点の十二時間交通量は、片田江で二万五千六百台程度、郵便局前で二万六千二百台、与賀町で二万五千三百台程度となっておりまして、三交差点とも同程度になっていること。  また、十二時間当たりの歩行者数は、片田江で七百七十人、郵便局前で二千六百人、与賀町で千四百人程度となっていること。  また、歩道橋の利用者数が平成二年度の調査から約六割ぐらいに減少している。  それから、歩道橋の橋脚が歩道内にありまして、自転車の通行を阻害しているため、現状では自転車が車道を通行しておることから車との接触の危険性が高く、渋滞の原因になっていること。  そういうことを総合的に判断いたしまして、歩道橋の撤去に踏み切ったところでございます。 32 ◯牛嶋委員=それぞれ今人数等についても御説明がございましたけれども、そう言いましても、四割ぐらい減少して六割ぐらいになったといっても、やはり利用する人があるということであれば、歩道橋の撤去に伴って、そういう何らかの対応措置がまた必要ではないかと思うわけですね。  そのような補完整備ですか、そういうことについてどのように対処されたのか、また今後の課題でもあればお伺いをしたいと思います。 33 ◯緒方道路課長=歩道橋を撤去するに当たりましては、交差点の整備が必要でありまして、地元の協力を得ながら、県道の川副の方から駅の方面に、南側の方に右折車線のレーンを計画しております。  また、歩道につきましては、現在までは先ほど申しましたように、自転車が通行不可でございますので、自転車・歩行者道として整備しまして、歩行者・自転車の安全確保に配慮しております。  また、信号機、横断歩道等道路標示など交通安全施設についても、交通規制課と十分協議いたしまして、安全性に十分配慮しているところでございます。 34 ◯牛嶋委員=設置をするときは、それぞれの要望なり出て、データ基準に満たされて設置をされたと。しかし、このような商店街なり地元、それぞれの方から今度は撤去の要望があったということで、これを撤去したわけですね。その補完的な整備等についても申し上げられました。  しかしながら、実際大勢の方たちがそこを利用されているわけでございますので、ぜひ今後事故のないように、またいろいろ調査をされまして、本当にのけてよかったなと、安全面については向上したと言われますような継続の調査なり、強くお願いをしておきたいと思います。  これと同じように、歩道橋の設置状況ですね、これも県内ではかなりの数があろうと思いますけれども、維持管理はどのようにされておるのか、あわせてお伺いいたします。 35 ◯緒方道路課長=歩道橋の設置状況維持管理についてお答えいたします。  県内には、今回の片田江を除きまして、県が管理しておりますのが二十九橋、建設省の直轄で管理しておるのが四十一橋となっております。  昭和四十年代の当初から設置されたものもありまして、約三十年以上を経過しているところもあります。  点検につきましては、二年に一回ぐらい程度で点検を行っておりまして、補修が必要な箇所については、随時補修工事を実施しているところでございます。 36 ◯牛嶋委員=二十九カ所と、国の管理が四十一カ所ということでございましたけれども、ややもいたしますと、設置はされたものの、そこに張っておられるタイルとかなんかがはがれたり、そこのセメント張りがはがれたりということで、高低の段差は非常に少のうございますけれども、そこにつまずいて倒れるということ等もございますし、維持管理等につきましては、さらに特段の強化をお願いしておきたいと思います。  片田江については撤去されたわけですけれども、まだ県内では設置してほしいという要望等もあろうと思いますけれども、それと今後の歩道橋の設置に対する考え方を最後にお伺いしたいと思います。 37 ◯緒方道路課長=先生御指摘のように、県内でも通学路となっている道路においては、まだ歩道橋の設置も望まれているところがございます。  設置の基準については、先ほど申しましたように、自動車の交通量とか、自転車の交通量、あるいは横断歩行者の交通数、その他交差点の形状などによって判断しているところでございまして、そのような基本的な考え方は変わっておりませんが、社会情勢の変化や高齢者等弱者対策のためのバリアフリー化など利用者のニーズの変化に対応した整備を今後はやっていきたいと考えております。 38 ◯牛嶋委員=まとめて御答弁をいただきましたけれども、御承知のように、少子・高齢化社会がさらに進むわけでございます。  この歩道橋の利用についても、社会ニーズに対応した建設なり基準なり必要であろうと思いますし、設置をしたからということじゃなしに、現在の社会に対応するような歩道橋ができますように、強く要望をしておきたいと思います。  次に、今年度の公共土木施設災害についてということで質問を出しております。  ことしも非常な異常気象になりまして、梅雨が明けたというころから大雨等が降り続き、非常な災害に見舞われまして、今度の議会の中でも災害復旧の予算が中心に措置をされているわけでございます。  隣の福岡市では、近くの川がはんらんをして、市の中心部が壊滅的な被害を受けたこと等につきまして、報道されたことは御承知のとおりでございます。  そういうことからお伺いするわけでございますけれども、ことしはこういうふうな天候不順の日が多かったと思うわけですが、雨水量はどのような内容であったのか、まずお伺いをいたします。 39 ◯末森河川砂防課長=お答えいたします。  県内各地、これは一月から八月まででございますが、八月末現在における降水量は、最も多いところは伊万里で約二千十二ミリ、少ないところは神埼管内で千四百二十八ミリとなっております。  県内の年平均降水量は、千九百ミリ程度でございまして、現在までの時点では平年より幾分多いと思っております。 40 ◯牛嶋委員=今度の予算等の中でも措置がされておるわけでございますけれども、今年度の公共土木施設災害がどの程度発生をしたのか、この際お伺いをいたします。 41 ◯末森河川砂防課長=県下での公共土木施設の被災箇所につきましては、九月上旬現在で四百二十三カ所となっておりまして、被害総額は約二十億円でございます。 42 ◯牛嶋委員=その中身について、道路施設と河川施設、この災害の内訳をお伺いしたいと思います。 43 ◯末森河川砂防課長=施設災害の内訳でございますが、道路関係で二百四十四件、金額にしまして約十一億円でございます。河川関係で百七十九件で、約九億円となっております。 44 ◯牛嶋委員=あわせて、県と市町村との災害の内訳、これも単独等についても予算計上がされておりましたけれども、この際お伺いをしたいと思います。 45 ◯末森河川砂防課長=県と市町村の災害の内訳でございますが、市町村が件数で三百五十五件の八四%、金額が約十四億円でございます。県関係が件数で六十八件の一六%、金額にいたしまして約六億円となっておりまして、近年の公共土木施設災害は、市町村の割合がちょっと高くなっております。 46 ◯牛嶋委員=そういうことで、かなりの災害が発生をいたしました。  未然防止ということでお伺いをしていきたいと思いますけれども、ただいまお話がありましたように、豪雨のたびに公共土木施設等が災害を受けているようでございます。これらの公共土木施設災害箇所を減らすことの意味合いから、未然に防止する手だてを考えることが必要だと思うわけでございます。  そこで、災害の発生を事前に掌握して、その対策を講じられないかお伺いをするわけでございます。河川、道路、それぞれお答えをお願いいたします。 47 ◯末森河川砂防課長=災害の未然防止対策でございますが、河川施設の災害の未然防止対策につきましては、日常の河川パトロールにおきまして、河床低下や局部洗掘、護岸の亀裂状況などを調査いたしまして、治水上支障があると判断した箇所は必要に応じて護岸の補強や根固め工を実施しまして、災害防止に努めているところでございます。 48 ◯緒方道路課長=道路災害の未然防止対策についてでございますが、道路施設災害を未然に防止するために、通常の維持管理といたしましては、日常のパトロールや地元からの情報をもとに改善に努めているところでありまして、また数年ごとに道路防災総点検を実施いたしまして、危険性が高いと判断した箇所から順次防災工事を実施しております。  今後とも、道路防災対策や日常の維持管理を適正に行うとともに、災害に強い道づくりを目指して努力していきたいと考えております。 49 ◯牛嶋委員=パトロールなりやっておられるということでございましたけれども、今度の梅雨前線の豪雨により、河川の危険水位を超えたところがかなり多かったとお伺いをするわけでございますけれども、この危険水位を超えた河川、また河川堤防、そういう場所等がどのくらいあったのかお伺いをします。 50 ◯末森河川砂防課長=危険水位を超えた河川数ということでございますが、防災テレメーターで観測されている河川でございますが、堤防を越水した河川はございませんでした。  警戒水位を超えた河川は、直轄河川で松浦川ほか二河川、県管理河川では巨勢川ほか十河川となっております。 51 ◯牛嶋委員=不幸中の幸いで、越水したところはなかったと、危険水位を超えたところはあったということでございましたけれども、今後の対策といたしまして、この警戒水位を超え、川からはんらんをするということが起こらないような水防活動も必要であろうと思うわけですけれども、いかがなものでしょうか、お伺いをいたします。 52 ◯末森河川砂防課長=水防活動の件と思いますが、水防計画書に沿いまして水防活動を行っておるところでございまして、河川の水位が指定水位、これは警戒水位の八割と言われておりますが、指定水位に達してなお上昇が見込まれるときは待機をする。それと警戒水位、これは計画洪水の約六割を警戒水位と設定しておりまして、これを超えるおそれがあるときは出動準備。それから警戒水位に達しまして、なお上昇のおそれがあるときは出動という段階を踏みながら、現場での対応が必要な場合は、水防団によりまして現地に即応した水防工法を実施することといたしております。 53 ◯牛嶋委員=災害というのは、どこで起こるかわからないし、なかなか大変だと思いますけれども、このような河川等につきましての事前の整備なり予防と申しますか、そういうことにつきまして特段の御配慮をお願いしておきたいと思います。  次に、地下空間における浸水対策ということでお伺いをいたします。  これも当初申し上げましたように、福岡市では集中豪雨で堤防を越えて洪水が発生をし、地下の方に入って、不幸にも死者が出たと。また、都市機能等につきましても麻痺をしたと報道がされておりました。  今日の地域の土地利用の関係から、特に、このような地下空間の利用が進んでいるわけでございますけれども、この福岡での教訓を肝に銘じながら、佐賀県内でも万全の措置を講じていくことが必要だと思うわけでございます。  そこでお伺いをいたしますが、県内におけます地下空間の現状についてお伺いをいたします。 54 ◯末森河川砂防課長=地下空間の現状でございますが、現在把握しておる時点での資料でございますが、佐賀市、鳥栖市、唐津市、鹿島市等で約二十カ所程度と思っております。  今後、一般の人が出入りする地下施設につきましては、関係機関と連携を図りながら、実態把握にさらに努めてまいりたいと考えております。 55 ◯牛嶋委員=今現在把握をしているところが二十カ所ということでございましたが、いわゆる地下空間に対する浸水対策、これも佐賀県では大きな課題であろうと思いますが、これについてお伺いをいたします。 56 ◯末森河川砂防課長=地下空間の浸水対策につきましては、大都市圏のような地下街、福岡とか東京あたりの地下街のようなものはございませんが、今後、福岡市のようなことも考えられますことから、当面何ができるかを河川管理者の立場から検討してまいりたいと考えております。  具体的なものといたしましては、浸水実績について積極的に公表しようと、河川の整備状況についても公表していこう、それと水防管理者、これは市町村長でございますが、市町村長から地下空間管理者への効果的な情報伝達手法について検討するということを今考えているところでございます。 57 ◯牛嶋委員=こういうことが起こらないとは限らないわけでございますので、他山の石として、ぜひ市町村、また民間も含めてこのような対策を講じられますことをこいねがうものでございます。  次の質問に移らせていただきます。  公共事業の評価システムについてということで質問を上げております。  県財政の厳しい中、公共事業の施行に当たりましては、事業の効率性を確保するとともに、透明性の一層の向上を図ることが重要になっているわけでございます。  こうした中で、県では公共事業の透明性、効率性を確保するために、去年の十一月に再評価システムを導入されまして、事業採択後一定期間を経過いたしました事業について、再度その事業の必要性なり効果などを、事業主体でございます県がみずから再評価を行って、必要に応じて見直しをしたり、休止なり中止などを含めた今後の事業の取り扱いを整理するとされたところでございます。
     また、再評価の審議に当たりましては、佐賀県公共事業評価監視委員会を設置されまして、御案内のとおりに平成十年度には、県事業では対象となりました道路事業、河川事業、ダム事業など七十六の事業、市町村事業では下水道事業、公園事業など十二事業の合計八十八事業の審議がされたところでございます。  委員会の中ではいろいろと意見が出されまして、評価結果といたしましては、河川事業の二事業が一時休止となりまして、残り八十六事業につきましては継続となったところです。  このシステムの導入によりまして、事業主体がみずから事業評価することにつきまして、事業の取り組みに対する意識の改革、資料の公表による透明性の確保等、一応評価はできると思うわけでございます。  そこでお伺いをするわけでございますけれども、今度の十一年度の再評価対象事業、その内容なり評価結果につきまして、まずお伺いをいたします。 58 ◯久富企画指導課長=平成十一年度の再評価対象事業内容及び評価結果についてお答えします。  平成十一年度の再評価対象事業としましては、県事業では県営圃場整備事業、林道開設事業など五事業ございます。それから、市町村事業では河川改修事業、土地区画整理事業など八事業、全部で十三事業が該当しておりまして、公共事業評価監視委員会を三回開催しておりまして、審議が行われたところでございます。  委員会では、事業主体が進捗状況、社会経済情勢等の変化、費用対効果などについて御説明申し上げまして、御審議いただいた結果、十三事業すべてが継続となっております。 59 ◯牛嶋委員=当初申し上げましたように、昨年度から実施をされまして、八十八事業の審議、昨年は八十六ということでの継続となったわけです。ことしにつきましては、今御説明があったわけでございますけれども、この平成十年度の実施によっての反省も含めまして、評価委員会の適切な運営に努めるということであったろうと思いますけれども、どのような改善がされたのかお伺いをいたします。 60 ◯久富企画指導課長=平成十一年度の評価監視委員会の運営に当たっての改善について御説明申し上げます。  昨年度は、再評価システム導入初年度ということで、対象事業数も八十八事業と大変多かったわけでございますが、本年度は十三事業と審議事業数も大幅に減ったことから、昨年度に比べて時間的にもより十分な審議ができたと考えておるわけでございます。  また、昨年度のような事業主体の作成した資料による説明だけでなく、事業現場での視察も実施いたしまして、委員の皆様方に事業内容をより一層御理解いただくとともに、委員会の審議をより深めていただいたと考えております。  さらに、委員会への提出資料については、すべて公表してきたところでございますが、今年度から設置された県の出先事務所にあります県政情報の各閲覧コーナーでも、県民が自由に閲覧できるように資料を提出しておりまして、これにより一層透明性の確保に努めているところでございます。  以上でございます。 61 ◯牛嶋委員=一定期間経過をした公共事業について再評価システムの導入をされまして、評価監視委員会を設置して、事業の見直しを行っておられるところでございます。  しかしながら、事業着手後はなかなか見直しが困難な面もあることから、もう少し効果的な見直しを行うためにも、事業着手前に評価を行うというシステムが余計に必要ではないかと思うわけですけれども、いかがでしょうか。 62 ◯久富企画指導課長=事業着手前の評価についてお答えします。  御指摘のように、再評価システムは事業着手後の事業について、事業の費用対効果やコスト縮減など、さまざまな視点から事業継続の妥当性について、事業主体みずからが再評価を行いまして、その資料をもとに委員会で審議を行い、意見を伺う新たなシステムでございます。  昨年十一月に再評価システムを導入して以来、二カ年度にわたり委員会を開催し、先ほど申し上げましたように、委員会の運営等について改善を図ってきたところでございます。  なお、審議の中で委員の方々からも、事前評価の必要性について意見が述べられておりまして、今後十分な時間をかけて研究してまいりたいと考えておるところでございます。 63 ◯牛嶋委員=当初申し上げましたように、再評価監視委員会ができたことについては、一定程度の評価はするものの、これも国の一つの基準と申しましょうか、再評価対象事業の一覧表の資料を求めまして、その中身を見ますと、例えば、平成元年度ぐらいから施工して、十二年度ぐらいに完成するという事業も監視評価委員会の中で検討されるという事業が幾つか見受けられるわけですね。  そういうふうなのは、事業の進捗状況にも書いておられますように、九四%とか九〇%以上の進捗率と、まさか今ここをやめるわけにはということでの意見等もあったと思うわけです。ですから、実施していることについては了とするものの、やはり実施の方法等につきましてはぜひそういうふうな改善等が必要であろうと申し上げておきたいと思います。  さらに、今後とも公共事業の実施に当たりましては、事業の優先性、費用対効果の検証につきましても見直しを行って、本当に必要な事業を行うと。実施に当たりましては当然のことですけれども、公共事業の透明性なり効率性を確保することがますます重要であろうと思うわけでございます。  そのためにも、公共事業を担当する土木といたしまして、再評価システムだけではなく、新規事業採択時におきましても評価するシステムが必要であると思うわけでございますけれども、終わりに部長、御所見をお伺いいたします。 64 ◯鴨田土木部長=土木部所管の公共事業についてでございますが、御指摘のように、効率的な執行に努めますとともに、また、その実施過程の透明性の一層の向上を図っていくことがこれからもますます重要であろうと考えているところでございます。  先ほど課長が申し上げましたように、現在、再評価システムを導入いたしまして事業評価を行っておりまして、一定の効果は得られているのではないかなと考えているところでございます。  御指摘の、事前、着手時の評価ということにつきましては、今後十分研究をしてまいりたいと考えておりますが、いずれにいたしましても、最初に申し上げましたように、公共事業の効率性、透明性の向上を図ってまいりますために、今後とも努力をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 65 ◯牛嶋委員=ありがとうございました。せっかくよい制度ができたわけでございますので、それが生かされますように、今後の進捗を見守っていきたいと思います。  次に、水産関係につきましてお伺いをいたしますけれども、玄海地区の栽培漁業の推進について質問を出しております。  玄海地区の水産業は、漁獲量の減少、魚価の低迷等、非常に厳しい状況にある中、新日韓漁業協定等によりまして、本格的な二百海里時代を迎え、沿岸漁業の重要性がより一層大きくなっているところでございます。  このような中で、県では玄海地区の沿岸漁業の振興を図るために、魚礁設置等による漁場の整備、生産体制の変化に対応した漁港施設の整備、種苗放流を中心とした栽培漁業の推進など、種々の施策を講じられているところでございます。  特に栽培漁業の取り組みにつきましては、従来からマダイ、ヒラメ、アワビ等の放流が行われておるわけでございますが、種苗放流の規模拡大等により、資源の維持・増大を図ることが急務ではなかろうかと思うわけでございます。  県では、今年度から二カ年で新たな種苗量産施設整備を計画されているところでありますが、玄海地区の栽培漁業を効果的に推進する観点から、以下お伺いをしたいと思います。  まず、種苗生産施設の整備目的、その概要についてお伺いをいたします。 66 ◯山田水産振興課長=お答えします。  今回の種苗生産施設につきましては、水産資源が減少しております玄海地区の栽培漁業をより一層推進するため、効率的な種苗生産体制を構築することを目的といたしまして、唐津市相賀にあります唐津市水産種苗センターの敷地内に県が今年度から二カ年で整備をするものでございます。  この施設整備の概要といたしましては、種苗生産の中心となります採卵とかふ化、幼生飼育やえさの培養等を行います飼育管理棟、さらに浮遊幼生を飼育板に付着させます採苗棟、また屋外の飼育水槽、これは五十四面ほど整備をする予定ですけれども、こういうことを整備することにいたしております。  また、各施設に海水を送るためのポンプ等の取水施設、あるいは清浄な飼育水を使用しますので、それに伴いますろ過施設、さらには管理棟、作業棟などを整備するものでございます。 67 ◯牛嶋委員=ここで生産されます対象種類、それに計画数量についてお伺いいたします。 68 ◯山田水産振興課長=今回整備します施設の生産魚種につきましては、アワビとバフンウニを対象としておりまして、近年の需要増に対しまして配布種苗が不足していたこともございまして、本施設の生産数量につきましては漁業者等の要望を踏まえまして、アワビを十ミリと十五ミリサイズで百九十万個ほど予定しております。また、バフンウニにつきましては、十ミリサイズで九十万個、これらを生産する計画でございます。  これらの生産計画と、先ほど申しました唐津市の水産種苗センターの既存施設を合わせました生産数量となりますと、アワビで二百四十万個、バフンウニで九十万個、さらにクルマエビが八百八十五万尾となりまして、この三魚種につきましては、唐津市相賀の施設で玄海地区の需要をすべて賄うということになります。 69 ◯牛嶋委員=かなりの数がそこで生産をされるわけでございますけれども、これをまた放流すると。どれだけ放流をしてそれが漁獲されておるか、その率についてわかればお示しを願いたいと思いますが。 70 ◯山田水産振興課長=生産する種苗を放流した場合の漁獲ということでございますけれども、種苗の放流によりますその効果につきましては、天然魚と識別するために標識を用いるわけですけれども、すべての魚種にこういう標識が装着できないと。また、装着しました標識が中途で脱落をすると、あるいは採捕報告が非常に少ないと。さらに、種苗の質とか放流漁場の環境、放流後の管理、外敵が毎年同じでないと、また自然環境も同一でないということで、正確な把握は非常に難しいという面がございますけれども、ウニ、アワビの放流効果については、これまでの本県での調査、あるいは近接県での調査結果から、概略アワビが約二〇%、バフンウニが六〇%程度ということで推定をしております。 71 ◯牛嶋委員=自然相手でございまして、いつも監視なりしていても、それに見えないところでの生産でございますので、なかなか大変であろうと思います。  さきに私ども、土木水産常任委員会で県外視察をしたときに、今御説明のありましたようなアワビなりウニの生産の試験場を視察をいたしました。その中で、ウニですか、今十ミリから十五ミリを放流をしておるということでございましたが、そこでは十五ミリから十八ミリですか、十八ミリから二十ミリですか、かなり大きくなった方が外敵からも食べられないだろうし、大きくなる率も高いということでございましたけれども、サイズの関係について、十ミリから十五ミリということでございましたけれども、根拠と申しますか、お示しいただければと思いますが。 72 ◯山田水産振興課長=放流している種苗のサイズについて、どういう根拠でしておるかということですけれども、ウニ類につきましては、一応十ミリサイズということでやっておりますけれども、これは親の生態にほぼ同様になるというのが、ウニにつきましては大体八ミリぐらいということで、それより若干大き目ということで十ミリぐらいで放流をしております。  それとアワビにつきましても同じようなことで、二十ミリ弱ぐらいで親の生態になるということから、それで二十ミリ以上。  それとまた、今先生が御指摘になりましたように大きいサイズということですけれども、アワビにつきましてはできるだけ大きくということで、二十ミリから三十ミリで放流するようにということで、中間育成等につきまして県の方でも指導をしているということでございます。 73 ◯牛嶋委員=私たちも専門家ではないので、データの根拠はないわけですけれども、申し上げましたように、余り小さいとやはり天敵なり大きくなる率が非常に少ないと。一年で九〇%ですか、二年で八〇%以上、三年になっても七二、三%ぐらいの生残率だという御説明もあったもんですから、また関係者も視察にはお見えでございましたので、それらも含めてまた研究されますようにお願いをしておきたいと思います。  そのときに、放流の場所も、大きくなるための藻場というふうなことだそうですけれども、そういうところも造成をされておられました。やはり種苗から放流、そして漁獲というふうになるわけですが、その中での藻場の必要性も非常に重要じゃないかと思いますけれども、県内での藻場の造成はいかがなものかお伺いいたします。 74 ◯山田水産振興課長=先生御指摘のように、種苗放流を行う場合は、放流魚種の生態に応じました海域条件や育成場が必要であります。  こういうことから、アワビやウニ等のいそ根資源と我々は呼んでおりますけれども、こういう場合はえさとなりますアラメとかホンダワラ類、こういう海藻が繁茂しております藻場が必要と考えております。  このような藻場につきましては、アワビとかウニなどの生息の場だけではなくて、多くの魚介類の産卵場とか育成の場としても極めて重要であると考えております。  こういうことから、これまでも自然石を投入しまして海藻を繁茂させる築いそ事業や増殖場造成事業を行いまして、漁場造成を行ってきております。  今後も水産資源の維持増大を図っていくということから、現在行っております玄海地区の沿岸域の海底地形や底質等の現状把握調査の結果を活用しながら藻場等の造成、漁場造成に取り組んでいきたいと考えております。  いずれにしましても、アワビ・ウニ種苗等の大量、かつ継続的な放流や、こういう藻場の漁場造成等について、県とか沿岸市町、漁業団体等が一体となりまして積極的に取り組むことによりまして、資源の増大に努めてまいりたいと考えております。 75 ◯牛嶋委員=佐賀県のせっかくの一つの自然の恵みであります玄界灘で、荒波の強いところでの成長でございますので、こういうところでとれたアワビなりウニ、また従来から栽培漁業をされておりますマダイなりヒラメにつきましても、やはり目玉となりますように、呼子のイカとかなんかもかなり今宣伝もされておりますが、ぜひそういうことでの漁業の振興を強くお願いをしておきたいと思います。  次に、今回の九月議会の中に、玄海水産振興センターの研究成果を特許出願するための経費が載っておったわけでございます。いわゆる特許出願についてということでございますが、県立試験研究機関の研究成果がこのような形で実を結ぶことにつきましては、大変喜ばしいことであり、このような有用な研究成果が引き続き生まれることを期待するものでございます。  そこで、そういう観点から今回の特許出願の件につきましてお伺いをしたいと思います。  試験研究の経緯についてでございますけれども、「抗ウイルス活性を有するアラメのエタノール抽出物に関連する発明」の特許出願ということでありますけれども、この試験研究に至った経緯につきまして、まずお伺いをいたします。 76 ◯大草漁政課長=試験研究の経緯についてお答えをいたします。  今回の特許出願は、マダイ養殖に被害を与えておりますマダイイリドウイルス感染症というものがございますが、この感染症に対しまして防除効果があると。後で申したいと思いますけれども、海藻の中からそういう物質を発見したということで、その簡便な投与方法の開発というタイトルで出願をすることにいたしております。  これまでの経過でございますが、先ほど申しますマダイイリドウイルス感染症と申しますのは、マダイとかブリとかマアジ、トラフグなど、多くの魚に感染をしておりまして、近年国内の他の養殖場でも多発をしておりまして、本県におきましても平成六年以後、大きな被害を出してきたところでございます。  そういう感染症に対しまして、センターではこれまで有効な治療薬がないということから、できるだけ低コストで、また手間のかからない簡便な投与方法がないか、これまで試験研究を重ねておったところでございます。  こういう経過の中で、このほど佐大の海浜台地生物生産研究センターの先生方から、多くの海藻の中に、養殖場で漁業被害を出している原因ウイルスに対し、抵抗力がある物質があるという御助言をいただいたところでございます。  センターでは、これを受けまして、特に地元に多く繁茂しております海藻のうちのアラメの中に特に抗ウイルス活性がありそうだということから、平成八年度から研究をしてきたというものでございます。  そういうことで、アラメから抽出いたしました物質をえさとして与えることで、先ほど申します感染症に大きな効果があるということで、今回の特許出願になったものでございます。 77 ◯牛嶋委員=次に、対象ですね。今経緯についてお伺いをいたしましたけれども、どのような点を対象とされて特許出願をするのか、お伺いをいたします。 78 ◯大草漁政課長=お答えをいたします。  この出願の内容を大きく三つに分けて考えておりまして、まず一つは、先ほど申しますアラメからエタノール抽出しました物質の中に、マダイイリドウイルス感染症に対して強い抵抗力を持つウイルス活性を示す物質があることを発見したことを一つのテーマといたしております。  二つ目には、この物質を配合餌料の中に添加するというような、その添加方法の開発も特許の内容といたしております。  三つ目には、このえさにつきまして、有効な投与方法、期間とか量とか濃さとか、そういうより効果を出すという一定の投与方法の開発を三つ目の対象として出願をしたいと思っております。 79 ◯牛嶋委員=試験研究の評価についてでございますけれども、今回の発明を県といたしましてどのように評価をし、特許出願をすることにしたのかお伺いをいたします。 80 ◯大草漁政課長=お答えいたします。  イリドウイルス感染症は、国内では平成二年あたりから四国を初めとして順次南下してきまして、全国的に急速に拡大しておるようでございますが、そういうものに対してもこれまで有効な予防とか治療法がなかったと。  そういうことで、ワクチン接種技術として、それぞれ魚の一匹一匹に、もし予防注射をするとすれば非常に費用がかかると、しかし、今回これらをえさの一部として添加することで予防することができれば、極めて低コストで処理することができるということを効果として考えております。  ちなみに、これは試算でございますけれども、一匹一匹のワクチン等の予防等に要する費用といたしましては、一万尾に対して約三十万円かかるものが、今回のえさの給与等の新しい開発では七万円で済むという試算もいたしておるところでございます。  そういうことから、今回の発明に関しましては、県内外の専門の研究者等からも期待が寄せられているところでございまして、県といたしましても、そういう点でぜひとも職員の職務発明という形で、県の名前において特許出願をしようということにしたものでございます。  ちなみに、県では職員の職務発明等に関する規程が設けられておりまして、関係課長で構成いたします職員職務発明等審査会が設置をされております。今回も、これらについてこの審査会で審査をいただきまして、ぜひ職員の職務発明を県の名義において登録したいという運びになったところでございます。 81 ◯牛嶋委員=経過についてもお伺いをいたしまして、今課長の方から、職務発明ということでこれの成果が上がったわけでございますが、発明した職員への補償と申しますか、これについてお伺いいたします。 82 ◯大草漁政課長=お答えをいたします。  特許を受ける権利等を県にお譲りした職員に対しまして、この特許法等に規定する対価の支払いといたしましては、先ほど申します職員の職務発明等に関する規程に定めがございます。  まず基本的には、特許権等を県が取得したときには、関係した職員、今回は県の出先のセンターの職員二名でございましたけど、その職員らに特許権一件につき一万五千円を登録補償金として支払うという定めが一つございます。  それから、第二に、県がこれらの発明等に基づきまして、企業等の要望の中から実施を許諾すると、実施を許可するという契約等がもし生じました場合に財産上の利益が生ずるわけでございますけれども、そういう場合には先ほどの関係職員に実施補償金を支払うという規定がございます。  この額は、利益の額に応じて細かい基準が設けられておりますが、例えば、利益の額が五十万を超え百万円以下の金額の場合、当該利益の額の一〇%がこの補償金として定められておるところでございます。 83 ◯牛嶋委員=試験研究の取り組みについてお伺いするわけでございますけれども、これからも有用な研究成果が生まれることを期待をするものでございます。  現在、県の水産関係の試験研究機関でどのような研究がされているのか、取り組まれておるのかお伺いをいたします。 84 ◯大草漁政課長=水産関係の試験研究機関におきましては、玄海と有明海、それぞれ海域特性も違いますが、これまでも積極的に試験研究とか技術開発に取り組んでおるところでございます。  現在、取り組んでおります主なものとしましては、まず玄海の水産振興センターでは、ケンサキイカの増殖技術の開発試験なり、また玄海特有の真珠貝の種苗から母貝までの育成技術の開発、それから氷温によります高鮮度保持の技術の開発、またカサゴ養殖の開発試験等を行っているところでございます。  また、有明水産振興センターでは、低塩分でも育つ佐賀ノリの新品種開発、それからノリの色落ち防止の技術の開発、それからまた、最近少なくなりましたアゲマキ、ウミタケ等の増養殖技術の開発試験等に取り組んでおるところでございます。  先ほど御質問ございました栽培漁業関係としては、玄海に栽培漁業センターを有しておりますけれども、オニオコゼ等の種苗生産技術の開発、それからナマコの放流効果実証などの研究に取り組んでいるところでございます。  今後とも、こういう研究機関、さらに大学等の関係機関とも連携を図りながら、引き続き新しい品種開発であるとか、養殖技術の向上、それから特に、直接漁業生産に効果を上げるような研究開発技術の定着、試験研究を続けていきたいと考えておるところでございます。 85 ◯牛嶋委員=それでは、最後になりますけれども、まさに今日の経済は漁業、農業問わず、すべてのところが厳しい状況に置かれているわけでございますけれども、この漁業はまさに後継者の問題、受け皿の問題等につきましても、今日大変な状況に置かれているわけでございます。  そういうことから、この試験場の置かれております位置づけは大であろうと思いますし、試験研究機関の充実強化は特に大ではないかと思うわけでございます。  研究開発等の成果を上げていくためには、研究職員の資質向上、さらには施設の充実、水産試験研究機関の充実強化が今後特に必要ではないかと思うわけでございます。このことについて、局長の御所見をお伺いして、質問を終わりたいと思います。 86 ◯中野水産局長=試験研究機関の充実強化についてお答えをいたします。  ただいま担当課長の方から、水産の試験研究の状況につきまして、種々御説明を申し上げましたけれども、先生御指摘のように、試験研究の取り組みはますます今後重要になってこようと思います。  水産業の振興のためにでございますが、水産資源の増大と漁場の保全が重要でございます。そして、沿岸漁業の水揚げをふやしまして、養殖業の安定生産などに努める必要がございます。  その基礎となる試験研究と技術開発に取り組むことが重要でございますが、このためにますます高度化、多様化します試験研究に対応しまして、研究職員の資質向上や、施設の充実などに努めていかなければならないと思っているところでございます。  一例を申し上げますと、研究職員を大学等へ派遣するとか、大学や他の研究機関との共同研究を行うとか、それから科学技術振興財団との人的交流を行うなど、図ってまいっております。
     またさらに、時代の変化に対応しながら、漁業生産から流通、加工まで、漁業振興に直接役立ちますような試験研究を推進する必要があると思っております。そのために現在、栽培漁業センターの海水殺菌装置等の整備、それから玄海水産振興センターのケンサキイカの高付加価値化を図るために、氷温による高鮮度保持のための冷却装置の設置、有明水産振興センターのノリ品種開発棟の恒温室設備の整備等を進めているところでございます。  いずれにしましても、御意見のとおりに、水産試験研究機関の充実強化は重要な課題と思っておりますので、今後とも、試験研究機関の充実強化に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 87 ◯宮崎繁則委員長=暫時休憩します。一時ちょうどをめどに委員会を再開します。     午後零時 休憩     午後一時十二分 開議 88 ◯宮崎繁則委員長=委員会を再開します。  休憩前に引き続き質疑を行います。 89 ◯緒方委員=自民党の緒方でございます。  まず執行部におかれましては、日々県民の安定的な生活のために努力されておられますことに対し、敬意を表しますとともに心より感謝を申し上げます。  それでは早速ですが、順次通告に従い質問をいたしますので、よろしくお願いをいたします。  まず第一点でございますが、鳥栖駅周辺市街地整備計画の見直しについてお伺いをいたします。  鳥栖市では、鉄道高架化を先送りすることとし、現在、関係機関と相談しながら鳥栖駅周辺市街地整備計画の見直しを行っていると聞いております。  ついては、次の点についてお伺いをいたします。  まず第一点でございますが、鳥栖駅周辺市街地整備計画の見直しの基本的な計画は何なのか。  第二点、現在施行中である駅東の土地区画整理事業は完了間近と聞いているが、整備効果を発揮するための当面の課題は何なのか。  三点目でございます。駅西側の既成市街地の基盤整備についてはどのような考えで進められようとされているのか。  四点目ですが、鳥栖市では、昨年から関係機関と相談しながら見直しの検討を進めているが、今後の見通しはどうなっているのか。  まず、以上四点についてお伺いをいたします。 90 ◯大坪都市計画課長=見直しの基本的な考え方についてお答えをいたします。  鳥栖市では、多くの大規模プロジェクトを抱えておる中、多大な財政負担を要する鉄道高架化は先送りするとの方針から、駅周辺の全体整備計画の見直しに取り組むこととし、昨年から、国、県と相談しながら検討が進められているところであります。  お尋ねの、検討に当たっての基本的な考え方といたしましては、当面は鉄道を現状のままとしまして、駅周辺の主要な道路のあり方、また既成市街地である駅西側の基盤整備手法等について、より効果的な、現実的な方策を検討することとされております。  第二点の、整備効果を発揮するための当面の課題は何かということでございますが、現在、市の事業として施行中であります鳥栖駅東地区の区画整理事業は、数年後には完了の予定であります。  この区画整理事業は、鉄道高架化を前提としておりますが、高架化が先送りになったことから、駅の東西の連絡強化を図ることが当面の課題とされております。  このために、市において短期間に整備効果を上げる道路として、二路線が考えられております。  その一つは、駅北側の県道鳥栖停車場曽根崎線については、五間橋付近の拡幅と市道曽根崎高田線との交差点付近の改良が予定されております。  また、駅南側の市道今泉田代線につきましては、駅東の土地区画整理事業等による藤木地下道のかさ上げと拡幅が予定されております。  三点目の、既成市街地の基盤整備についてはどのような考えで進めるのかということでございますが、駅西側の既成市街地の基盤整備につきましては、地元住民、また地権者等の意向を踏まえまして、中心市街地としての都市機能の拡充を図るために、整備区域及び整備手法並びに短期から中長期にわたる整備手順等について検討されております。  その中で、駅周辺の主要な道路の整備については、交通処理の機能向上の観点から、交通渋滞対策として交差点部の改善が検討されております。  また、既存の駅前広場につきましては、狭隘で道路交通がふくそうするなど、機能が不十分でありまして、再整備が望まれているところから、このことについても検討が加えられております。  そのほか、都市機能の充実のために必要な都市基盤施設の整備改善につきましても議論がされております。  さらに、整備手法の検討に当たっては補助事業導入を念頭に置きつつ、費用対効果の面からも調査されております。  四点目の、今後の見通しはどうなっているかということでございます。  鳥栖市では、早期に見直し案を取りまとめ、議会等にも説明しながら方針決定をして、具体的に取り組むこととされております。  いずれにしましても、県としては、この見直しの検討が早急にまとまるように、国と相談しながら、鳥栖市と十分協議してまいりたいと思っております。  以上でございます。 91 ◯緒方委員=鳥栖市の場合、九州の交通の要衝であり心臓部であるため、他県の車両が相当数出入りをしているわけであります。そのような中で、ただいまの答弁では、ほとんど解消できないのではないかと思われますが、執行部の考え方を具体的に再度お尋ねをいたしておきたいと思います。  それとあわせまして、国、県、市と既に一年以上検討されているやに聞いておりますが、本来は、本年三月末に方向づけがなされると聞き及んでおりましたが、ただいまの答弁によりますと、まだ現在関係機関と相談中であると。いつごろ方向づけなり方針が出るのか、再度お尋ねをいたします。 92 ◯大坪都市計画課長=具体的にというようなことでございますけれども、現在、鳥栖駅周辺の市街地整備計画というのは、昭和六十年に策定されました鳥栖駅周辺市街地整備構想に基づいて検討がなされているわけでございますが、旧国鉄操車場跡地等を含めました鳥栖駅東西の周辺、約七十二ヘクタールほどございますが、そういったものの土地区画整理事業等を基盤整備していこうと。そして、あわせて鉄道高架をしていって、もって魅力ある都市拠点を形成するということでございます。  ですけれども、今ちょっと申しましたように、鉄道高架ということで、平面の計画が既に鳥栖駅東の区画整理で行われております。これは鉄道高架が前提になっておりまして、そのままの状態でありますと、鉄道と平面交差することになります。  そういうことで、具体的にそれを早く効果あるものとしてやっていこうとしているのが、今鳥栖駅周辺の整備計画を国と県と一緒になって、また鳥栖市が中心になってやっているところでございます。  その見通しということでございますが、今の計画でございますと、あと二回ほど討議をやっていきたいというようなことを申しておりまして、今年度いっぱい一応検討をしたいと思っております。 93 ◯緒方委員=早く効果があるように、国、県、関係市との話し合いを進めておるということでございますが、それはそれとして、ただいま御答弁いただきましたように、本年度中には方向づけができると理解していいのかどうか。  それと、駅東につきましても大体十四年度に完了と、あわせて約七〇%程度進捗しているというようなことでございます。  先ほど申しますように、鳥栖市の場合は交通の要衝であり、交通の関係が非常に複雑になっておるということは私が言うまでもなく御承知のとおりだろうと思いますので、鉄道高架は鉄道高架、これが例えばことしじゅうに方向づけができまして、来年度即スタートと、事業着手となりましても、財政上の問題で早くとも十五年から二十年はかかるであろうと言われております。  財政が豊かであれば、最短期間で八年あるいは十年ぐらいで終わると聞き及んでおります。ましてや、鉄道高架が二・八キロメートルの予定が、現在これは見直し中でございまして、物流ネットワークシティ構想が事業主体の県で予定をされております。そうなりますと、大体私の考えでは二・八キロメートルではどうしても対応できないと。したがいまして、四・一キロメートル、これは幡崎踏切までになるわけでございますが、二・八キロメートルにいたしましても、現行で約三百五十億円から四百億円はかかる予定でございます。私が言うまでもなく、四・一キロメートルになりますと、五百五十億円から六百億円かかる。しかも十五年から二十年かかる。答弁では、なるだけ早くと。  鳥栖市の道路事情については非常に複雑多岐にわたっておるということは、先ほどの答弁でもありましたように、私もそう思うわけでございますが、それまで待てるのかどうか、その間何らかの手法で対応していただきたいと思いますが、この件についての見解を再度求めます。 94 ◯大坪都市計画課長=第一点は、今年度中の検討は大丈夫かということでございますが、その方向でやっていきたいと思っております。  第二点でございますが、鳥栖市としてはいろいろの事業がありますし、また交通も非常にふくそうするところでございます。いろいろの計画、これはまちづくりの観点から、鳥栖市でもいろいろと大きな計画を実現しながら、実効のあるやつ、また不便を解消できるような検討をやっていきたいということでやっているわけでございまして、その方向で頑張っていきたいと思っております。 95 ◯緒方委員=結論から申しますと、努力されるということでございますし、できるだけ早くということも申し添えられておりますので、ひとつそのような体制でぜひ努力されるよう強く要望をいたしておきます。  それでは、第二点目の道路行政についてお伺いをいたします。  県東部地域は、福岡・久留米の都市圏と隣接し、九州の物流の拠点として、今後ますます発展が期待されている地域であり、本地域では鳥栖北部丘陵新都市開発を初め、鳥栖駅周辺市街地整備計画等の大規模プロジェクトが着々と進められており、都市機能の拡大集積が見込まれます。  また、最近では、大型店舗の進出や鳥栖流通業務団地も計画されていますが、これらの機能を十分に活用するには周辺地域の道路網の整備が不可欠であると考えられます。  そこで、次のことについてお伺いをいたします。  まず第一点目といたしまして、鳥栖市周辺の県際道路の整備についてでございますが、自動車交通の増大に伴い、隣県との交流も盛んになることから、もっと多くの県際道路の整備が必要と思います。  例えば、鳥栖市と久留米市を分断する宝満川には橋梁も少なく、久留米市との交流に支障を来していると考えます。県としては、このことについてどう考えられているのか、まず一点目をお尋ねいたします。 96 ◯緒方道路課長=県際道路の整備についてお答えいたします。  現在、鳥栖市周辺の県際道路といたしましては、国道三号を初め国道五百号、県道久留米基山筑紫野線、そのほか十二路線あります。  御承知のとおり、道路は都市施設の一部でありまして、鳥栖市や久留米市等の都市形成と非常に密接な関係があることから、国県道及び市町村道と一体となった道路網として考える必要があります。  御指摘の宝満川を渡る道路等につきましても、土地利用計画や市街地の発展状況、都市間の交流を考えながら、今後とも福岡県、鳥栖市、久留米市等と、その道路の道路網としての必要性等について調整を図っていきたいと考えております。 97 ◯緒方委員=ただいまの答弁の、調整をしていくということは、対応していくということで理解していいのかどうか。 98 ◯緒方道路課長=その必要性について街路事業とか、県の事業とか、いろいろ分担割合等もあると思いますので、そういうのも考えながら協議をやっていきたいと考えております。 99 ◯緒方委員=特に、対県外、市外関係の道路網の整備が未整備であると。例えば、私が知っているところで申しますと、筑後川と宝満川があるわけですが、宝満川には千歳橋と新浜橋が二本あるわけです。  一方、久留米市側の筑後川になりますと、私の知っておるところでは、宮ノ陣から豆津橋まで行きますと、大体六本から七本橋がかかっているわけです。  通勤時、あるいは用事があって久留米市に行く場合、その二本の橋ではどうしても対応できないと。したがって、渋滞につながっておるというのが現実でございます。  そうなりますと、例えば、新浜橋がここ二十年ぐらい前にできたわけですが、これなんかは戦前から、もう五十年も六十年も前からこの計画をされてあるわけです。久留米医大の前から久留米工専の前を通って、筑紫野道路の関係ができましたときに全くその道路幅で橋ができた。その間は川の下を通って、増水すれば通れないという状況で、そのとき佐賀県側は橋に対する考えは全くなかったわけですけど、既に久留米側は戦前から道路の計画があり、堤防まで来ておった。  実際にそういうふうに、福岡県については橋梁に対する対応は非常に早い。しかし、逆に言いますと、佐賀県についてはこの対応が非常に鈍い。  そしてまた、新浜橋を渡って小森野橋、久留米医大の横になりますが、その二百メートル上に、今工事中でございますが、来年またもう一本新しい橋ができる。そういうふうで、着々と久留米市の場合は対市外に対して、県外に対しまして、そういうふうな対応がなされておるのに佐賀県側については全くされていない。  もちろん鳥栖市が県にそういう意見でも伺っておれば、県だけがおくれておるということではございませんが、私は逆に県の行政指導がどうなっておるのかということをまずお尋ねしておきます。 100 ◯緒方道路課長=道路整備につきましては、やはり市の総合計画とか整備計画と密接な関係がありますので、そういうことにつきまして、今後は市町村と一体となった整備に努めていく必要があると考えておりますので、十分連絡をとりながらやっていきたいと考えております。 101 ◯緒方委員=このことにつきましては、橋梁ということになりますと大事業でございますので、ここで結論をいただくわけにもまいらないと思いますので、ただいま答弁ありましたように、関係市と県で対外的な道路網の整備、あるいは橋梁の整備、レーン整備等々につきまして、ぜひ協議していただいて、それを早急に実現できるよう努力をしていただきたいということで要望にかえさせていただきます。  二点目の、県道鳥栖停車場曽根崎線(五間橋)の整備についてでございますが、県では平成十年度から五間橋を含む隘路区間に事業着手されていますが、進捗状況はどうなっているのか、まずお尋ねをいたしておきます。 102 ◯緒方道路課長=県道鳥栖停車場曽根崎線の整備についてでございますが、県道鳥栖停車場曽根崎線は、JR鳥栖駅と国道三号を結ぶ重要な道路でありますが、五間橋を含む屈曲部は幅員も狭く、大型車の離合にも支障を来している状況にあります。  このため、平成十年度より五間橋を含みます曲線区間、二百四十メートルの道路拡幅工事を行っております。  進捗状況ですけど、今年度は五間橋拡幅工事及びその取りつけ区間、約百二十メートルを完了する予定であります。 103 ◯緒方委員=本年度は百二十メートルということでございますが、私が聞くところによりますと、延長は二百四十メートルということを聞いておりますが、本年度百二十メートルで、次年度また百二十メートルされるのか。  そして、工事をしていただいておるのは私は十分だろうと思いますが、それで十分と思われるのかどうか、見解を求めたいと思います。 104 ◯緒方道路課長=今後の予定では、平成十二年度には残り区間、約百二十メートルの道路拡幅工事を行う予定でありますので、来年度いっぱいには大型車の離合もスムーズにいくようになると考えております。  その先の高橋付近につきましては、直線区間で今のところ大型車もスムーズに離合できると思っておりますので、今後の計画といたしましては、交通量の状態等、そういうふうなものを見ながら考えていきたいと考えております。 105 ◯緒方委員=ただいまの答弁では、拡幅が百二十メートルと、延長が百二十メートルということだろうと思います。  それで、答弁のとおりとしましても、その工事が完了すると、一応一定の交通渋滞の解消はできると思いますが、車両の通過数と比較すれば、これで交通渋滞が解決するとは私は思わないわけでございます。一部の解決策にしかならないと思いますが、県の方ではこれで十分なのかどうか、再度お尋ねをいたします。 106 ◯緒方道路課長=この鳥栖停車場曽根崎線につきましては、現状におきまして大型車の離合にも支障を来しているということで、当面の課題ということで着手したわけでございます。  そういうわけで、今後の計画につきましては今後検討していきたいと考えております。 107 ◯緒方委員=当面の課題の解決策としてということでございますが、今後検討されると。それでは今手元に具体的に今後の検討策としてあるのかどうか、お尋ねをいたします。 108 ◯緒方道路課長=今後検討していくということで、今そういう区間につきましての計画はございません。 109 ◯緒方委員=私は冒頭の答弁の中で、いろいろ国、県、市で検討されており、この中に包含されておるんじゃなかろうかなと、したがって、今のところ具体的には出ていないと答弁していただければ私も理解するわけですが、全く白紙だということになってくると、ちょっと理解しがたい。  当面の課題を解決しておると、後については検討しますということですから、現行で具体的にどのように検討されておるのか、重複したお尋ねでございますが、お尋ねしよるわけでございますので、もう少し突っ込んだ答弁をしていただきたい。 110 ◯緒方道路課長=将来的な方策につきましては、先ほど都市計画課長が答弁いたしました鳥栖市周辺整備の検討が今なされているということですから、その推移を見ながら検討していきたいと考えております。 111 ◯緒方委員=それも先ほど申しますように、早急に検討していただけるようよろしくお願いをいたしておきます。  それから、三点目の県道鳥栖停車場線の整備についてでございますが、県道鳥栖停車場線については、ほぼ整備は終わっているものの、車の停車帯がなく、一部歩道のない箇所もあります。交通安全対策上、早急な整備が必要だと思いますが、いかがでしょうか。 112 ◯緒方道路課長=御指摘の県道鳥栖停車場線につきましては、昭和三十一年に幅員十五メートルで都市計画決定されておりまして、ほぼ全線の整備が現在終わっております。  今後の対応策という御質問ですけど、先ほどの都市計画課長の答弁にありましたように、現在、鳥栖市において鳥栖駅周辺市街地整備計画の見直しが行われているところでありまして、その中で、当路線につきましても、町中にぎわいのシンボル軸として位置づけしたいという考えもあると聞いております。  御指摘の内容につきましても、見直しの推移を見守りますとともに、鳥栖市とも十分話し合っていきたいと考えております。  なお、一部歩道のない区間、駅前付近で約三十メートルぐらいありますけど、現在測量等を行っておりまして、地元の協力を得られれば歩道整備を進めていきたいと考えております。 113 ◯緒方委員=この路線につきましては、鳥栖駅は佐賀県の東部の玄関口ということで、事あるごとに県からお見えになっても、話の冒頭には必ずこれが入るわけですが、実際私が他の都市を行政視察等々をしてみますと、この路線は一口に言えば裏通りと、駅前のメーン道路ではないと。ましてや、先ほど申しますように停車帯までない。それによって道路の渋滞がなされるし、商店街の過疎化にもつながっておる。  全国的に商店街も過疎化をしておるわけですが、ここは商工関係じゃございませんので、商店街のことは余り申しませんが、実際に空洞化じゃなくて商店街が過疎化しておるというのは事実です。これも道路ができることによりまして、ある一定程度の救済措置はできると私は思っております。  現在はただ通過するのみで、御承知のとおり、鳥栖駅前に大型店といたしまして、ジョイフルタウンができておるわけですが、そこに車で来られ、そこへ入ってすべてを終わられて帰られる。Aという店が道路沿いにあり、停車帯があれば、そこに寄って買い物をして帰られるわけですけど、停車帯もございませんし、警察の取り締まりも非常に厳しいということで、五分、十分停車しておっても罰金の方が高過ぎると、こうなってくると商店街の活性化にもつながらない。  ただ、全国的に社会問題化しておる商店街の活性化については、それぞれの各自治体で対応されておるのは事実でございますが、何分道路整備が基本になりゃせんかなと、こういうことでお尋ねをしておりますので、その旨を踏まえられて、県道鳥栖停車場線の整備について、再度お尋ねをいたしておきます。 114 ◯緒方道路課長=鳥栖停車場線の早期の整備ということですけど、先ほど申しましたように、この道路が完了したばかりでありまして、また、停車帯とか、そういう施設をつくるためには相当の用地費もかかります。
     そういうことで、これにつきましてはまちづくり、あるいは商店街の活性化という意味でも、地元鳥栖市と十分打ち合わせながらやっていきたいと考えております。 115 ◯緒方委員=地元と十分話し合いながら対応していきたいと、ぜひひとつその旨努力していただきたい。  あわせまして、この路線の中でまだ裁判中の問題もございますが、この裁判は大体いつごろ終わる予定でございましょうか。 116 ◯納富監理課長=お答えいたします。  収用委員会で結論が出ました例の池田、名前を申し上げて恐縮ですが、その点につきましては、一応国の方の結論も出ております。  そういうことで、私の方といたしましては、自主的に撤去をしていただくことを基本的に考えて、今のところそういう対応をしていただくようなことで待っておる状況でございます。 117 ◯緒方委員=自主的にというと非常に響きはいいようですけど、確かに一番真ん中でございますので、裁判でも結果は出ておるということであるならば、その旨を当事者に伝えられて、私は早急に解決すべき問題であろうと。  既に次のお店は買ってあり、あとは退去されるのみになっておるようでございますので、私はただ自主的にでは、そのままの状態が延々と続くのではないかなと、こういうふうな危惧の念を抱きますので、お尋ねしよるわけでございますので、できるだけその趣旨を伝えられて、早急に解決していただくようよろしくお願いをいたしておきます。  それで、四点目でございますが、県道久留米基山筑紫野線の整備についてであります。  本路線は、久留米市と鳥栖市を結ぶ幹線であり、交通量も非常に多く、特に国道三十四号との交差点である鳥栖市の二本黒木交差点は渋滞対策箇所にも上げられており、現在、交差点の改良事業が行われているところでありますが、この事業の進捗状況はどうなっているのか。  また、本道路の久留米市境である新浜橋まで早急な拡幅が必要と考えられるが、どうなのか、お尋ねをいたします。 118 ◯緒方道路課長=県道久留米基山筑紫野線の整備についてお答えいたします。  県道久留米基山筑紫野線は、平成八年度から建設省と一体となりまして、渋滞ポイントであります二本黒木交差点の前後、延長といたしましては約五百二十メートル区間ですけど、その改良に努めているところでございます。  現在の状況ですけど、交差点の西側部分につきましては今年度末に概成したいと考えておりまして、東側部分につきましては一部未買収地が残っていますため、用地交渉中でございます。  さらに、本路線の南側のことですけど、平成四年に幅員が十六メートルから二十五メートルに都市計画の変更がなされております。  そのようなことから、JR鹿児島本線との立体交差部につきましても、現在三車線となっておりますが、拡幅の必要がありますため、平成十一年度から市道酒井西真木線までの約七百メートル間に事業着手したところでございます。  交差点部を含めました着手区間の進捗状況は、平成十一年度末で三四%になる見通しであります。  また、市道酒井西真木線から新浜橋までは車道は現在四車線ありますけど、主要交差点でも右折レーンが設置されておりません。そういうことで渋滞の要因となっております。  この間につきましては、現在の事業区間の進捗を見ながら整備について検討していきたいと考えております。 119 ◯緒方委員=これは平成四年に平塚交差点から新浜橋まで二十五メートル道路に都市計画変更なされたわけですが、その間、本年は十一年でございますが、黒木交差点から北側の部分が今着手をされておるというのみで、その先につきましては、まだその兆候は──全くないじゃございません。測量はされておるようでございますので、着手される予定ではございましょうが、実際地元の方から、いつ、どうなるのかと。いつごろこれを買収されて拡幅工事に着手されるのかという御意見も聞くわけです。  そういう中で、これは私見でございますが、鳥栖市の場合は流通関係もかなりございます。あの路線の間にも大型運送会社があるわけですが、その折、午前中もちょっと牛嶋委員の方から道路の問題で出ておりましたけど、車が大型化しておると。  そういう中で、例えば運送会社から路線に出るときに、反対車線まで車の頭が出ているわけですね。そうなると、そこで対向車線は一たんとまらにゃいかんと、渋滞が渋滞を招くと。  だから、先ほど申しますように、これは私見でございますが、行政指導としてやってほしいというのは、道路の横のそういう大型車を使う企業、あるいは会社でも荷物を乗せ運び、搬入いたしますので、大型車が出入りするのが現実でございますので、ひとつセットバックをしてほしい。セットバックをして、ある程度助走路といいますか、これを自分の企業内でもって、方向づけをしたところで道路に出ていく。こうなってくると、対向車線をとめるということはまず考えられなくなるわけです。  そうすると、渋滞は非常に緩和されるということで、私は行政指導として企業に対する指導もしてほしいと申し添えて、できるだけ早くこの路線につきましては地元説明会を開いて、二次計画、三次計画はどうなっておるというような説明をぜひしてほしいと思いますが、その見解を求めます。 120 ◯緒方道路課長=二次計画、三次計画の話ですけれども、先ほど申しましたように、交差点から南側の市道酒井西真木線までの約七百メートル間につきましては、今年度から着手したところでございます。ですから、対地元的にはまだ目に見えて進捗はしていないと考えております。  それから、市道酒井西真木線から新浜橋までの現在事業中の箇所につきましては、JR鹿児島本線との立体交差点等、相当事業費がかかると考えております。そういう現在実施中の路線の区間の進捗状況を見ながら、着手については検討していきたいと考えております。 121 ◯緒方委員=筑紫野線につきまして最後に一点だけお尋ねをいたしますが、鹿児島本線の下の、あそこの工事はいつごろされる予定か、お尋ねをいたします。 122 ◯緒方道路課長=今年度から事業着手したわけでございますので、周辺の用地買収等、進める必要がありますので、その着手の時期については明言できません。 123 ◯緒方委員=ちょっと私の質問の仕方が悪いようで理解していただけなかったやに思いますが、鹿児島本線の下が三車線になっておるわけです。ほかのところは全部工事していただいております関係上四車線と、途中で狭くなっておる。これが渋滞の一つの原因にもなっておるわけですから、鹿児島本線の下をJR九州といつごろ話し合いをされて、いつごろ工事に入られるのかというお尋ねをしよるわけでございます。 124 ◯緒方道路課長=この区間につきましては、先ほど申しましたように今年度から着手しております。今後JRとも協議していきたいと考えております。(「いつごろなのか、JRとの話は」と緒方委員呼ぶ)  JRとの話し合いにつきましては早急に進めていきたいと考えています。 125 ◯緒方委員=早急といいますと、いろいろあるわけでございますので、来月早々からJRと話し合いをするのか、あるいは来年度するのか、再来年するのか、それを具体的にお尋ねしよるわけですので。計画は計画があるはずですから。 126 ◯緒方道路課長=計画につきましては、現在整備しておりますので、それに基づいて計画的には打ち合わせていきたいと考えております。  しかし、工事着手については、いろいろの県の改良事業の進捗状況等を見ながら着手していきたいと考えております。 127 ◯緒方委員=JRとの話し合いをいつなさる予定なのかということをお尋ねしよるわけです。 128 ◯緒方道路課長=JRとの計画的な協議については現在行っております。事業着手についてはまだ打ち合わせておりません。 129 ◯緒方委員=話し合いがしてあるということであるならば、ある程度の見通しはどうなのかですね。話し合いされてなければ見通しは立たないわけですので、ある程度話し合いをされてあるということであるならば、いつごろ事業着手されるのか見通しも立つはずでございますので、その点をお尋ねしよるわけです。 130 ◯緒方道路課長=計画につきましては、現在打ち合わせ中でございますけど、事業実施については、いつから着手するというめどはまだ立っておりません。 131 ◯緒方委員=めどが立っていないということでございまして、その部分だけ狭隘であるということでございますので、ぜひ早急に計画を立てていただいて、取り組んでいただくことを要望いたしておきます。  それから、五点目の県道佐賀川久保鳥栖線の整備についてでございます。  これも筑紫野線の整備とか、また三十四号もございますので、念のためでございますが、鳥栖市の場合、平日で国道三号が二万五千八百七十五台、国道三十四号が二万四千四百六台、そして、県道久留米基山筑紫野線が四万四百十八台、県道佐賀川久保鳥栖線が二万二千百四十台ということで、私は県内では車の交通量は最高に多いんじゃなかろうかと。したがって、ただいまのようなお尋ねをしよるわけでございますので、このことを踏まえられて、ひとつ答弁もしていただきたい。  それでは、五点目の県道佐賀川久保鳥栖線の整備についてでございますが、県道佐賀川久保鳥栖線は、国道三十四号の交通混雑の解消に不可欠な道路であり、現在、特に立石から乗目間が隘路となっています。この間の整備計画及び鳥栖管内の他の事業箇所の進捗状況はどうなっておるのかをお尋ねいたします。 132 ◯緒方道路課長=県道佐賀川久保鳥栖線の整備についてでございますが、県道佐賀川久保鳥栖線のうち鳥栖土木事務所管内の延長は九千四百四十メートルでございます。車道幅員五・五メートル以上での改良率は九四・五%となっております。  御指摘の立石から乗目間につきましては、平成四年度に乗目交差点の改良は完了しておりますが、歩道が設置されていない箇所や歩道が狭い箇所が残っております。  現在バイパスを含めました検討を始めたところでございまして、今後鳥栖市と協議調整を図りながら、事業化に向けた検討を行っていきたいと考えております。  ほかの事業箇所につきましては、上峰町堤地区での延長千二百七十メートル、また中原町原古賀地区で延長五百メートルにつきまして、平成十一年度より歩道設置事業に取り組んでいるところでございます。 133 ◯緒方委員=先ほど申しますように、川久保線は国道三十四号の交通混雑の解消に不可欠な道路であるということは百も承知でございましょうが、今の工事の進捗状況ではまだ何年もかかると。  私は、この道路はもっと急いで工事に取り組んでほしいと思うわけですが、ただ単に関係地区と話し合いをしながらと。当然、関係地区の協力がなければできないことでございますが、もう少し行政指導をしっかりしていただくならば、私はこの道路はもっと進捗率が上がるんじゃなかろうかなと、かように思いますが、課長はどのような考えでこの道路の対応をされておるのか、再度お尋ねをいたします。 134 ◯緒方道路課長=この佐賀川久保鳥栖線は、県道としては県内でも交通量が多いということは認識しております。このため交差点改良とか歩道設置とか、いろいろな事業を全線にわたって現在展開しているところでございます。  鳥栖土木事務所管内におきましても、やはり地元の協力が一番でございますけど、積極的に取り組んでいきたいと考えております。 135 ◯緒方委員=六点目の国道三号バイパスの整備についてでありますが、国道三号は、流通業務団地の計画も進められており、今後さらに交通渋滞が予想されます。これに対応するため、鳥栖-久留米間の国道三号のバイパスの整備計画はどうなっているのかをまずお尋ねいたします。 136 ◯緒方道路課長=国道三号の整備計画につきましては、現在建設省におきまして、流通業務団地と関連することから、流通業務団地の計画を念頭に置きながら、調査が進められているところでございます。今後とも調査が促進されるよう建設省に働きかけていきたいと考えております。 137 ◯緒方委員=国道三号バイパス計画につきましては、昭和三十七、八年時当時でしたが、私がちょうど役所におりまして、バイパス計画案の図面を見たことがございます。そういう中で、三号線の小柳外科ですか、井手運送のところから酒井東、水屋を通って久留米に渡りまして、そして成田山に出ると、久留米の津福本町ですが。このような図面を見た記憶がございます。  ところが、先ほど申されるように、流通団地の計画もございまして、取りつけ道路の問題等々も、どこにしたがいいのか御検討なさっているということはお聞きをいたしておりますが、先ほど申しますように、久留米市の場合、宮ノ陣から既にできておるわけですね。我々は通称成田山と言いますけど、津福本町が正解でございます。  佐賀県側は対応がおくれておると。そして、たまたま流通団地の計画が出てきた。三号線のどこに取りつけ道路をするのか、こういう御検討をなさっておるということはお聞きしておりますが、もう大体その方向づけがなされても私はおかしくはないと思います。  先ほど申しますように、国道三号にいたしましても、二万五千八百台から通っておりますので、これも決して道路が緩和しているとは言えない、渋滞しているということは言われてもですね。ましてやトラック道路でありますので、九州の動脈ということで、できれば早急に建設省に対して、国に対してもう少し急いでほしいという話し合いは私はすべきじゃなかろうかと。  ただ話をしていますよでは、いつの時代もその場限りと言わざるを得ないと思いますので、できれば建設省、あるいは国に対して、関係機関に対して積極的に地元と県でですね、県がやっぱり行政指導をしていただいて、しっかりとイニシアチブをとっていただいて対応していただければ、私はこのままの状態ではないじゃなかろうかと思われますので、お尋ねしよるわけですので、よろしくお願いいたします。 138 ◯緒方道路課長=この国道三号の計画につきましては、先ほど申しましたように、流通業務団地、これも年限が決まっておりますので、そういうことと調整できるように、早く調査が促進されるように建設省に強く要望しているところでございます。 139 ◯緒方委員=よろしくお願いをいたしておきます。  それでは、七点目の国道三十四号バイパス及び県道佐賀川久保鳥栖線のバイパスの整備についてであります。  現在の国道三十四号は、先ほど申しますように、慢性的な交通混雑を引き起こしています。その対応策として、バイパスや環状線構想はないのかどうか、お尋ねをいたします。 140 ◯緒方道路課長=国道三十四号の鳥栖地区のバイパス構想については、現在のところ、建設省では具体的な検討はなされていないと聞いております。  しかしながら、交通渋滞の著しい鳥栖地区につきましては、地元久留米市、鳥栖市が中心となりまして、地域開発などの事業計画と整合のとれた幹線道路網の検討がなされておりまして、この中で三十四号バイパスの構想についても検討がなされているものと考えております。 141 ◯緒方委員=重複するようですが、佐賀川久保鳥栖線につきましても、先ほど申しますように、非常に渋滞をしておると。積極的に取り組んでおられると理解をいたしておりますが、先ほどの答弁では、それでもまだまだ渋滞は解決しないと。  したがいまして、川久保線と三十四号を含んだところの東部地区の環状線をつくっていただければ、計画していただければ、かなりの緩和策になると。ただ、ここに三年、五年先のことじゃなくて、三十年、五十年、百年の大計に立って、ひとつ大きく計画していただきたいと思うからあえてお尋ねしよるわけですので、この件についての所見を求めます。 142 ◯緒方道路課長=先生御指摘のとおり、鳥栖市周辺は交通量が非常に多く、至るところで渋滞箇所が見られます。  そういうことも踏まえまして、国、県、あるいは鳥栖市、そして福岡県、久留米市と一体となった道路網の整備構想について、今後打ち合わせなど、協議をやっていきたいと考えております。 143 ◯緒方委員=ただいまの件につきましても、早急にひとつ対応していただきたいと、強く要望をいたしておきます。  八点目でございますが、本来ここで質問していいのか、私も若干迷いましたけど、市道新浜水屋線の水屋橋の整備についてであります。  本橋は、昭和二十六年に架設された老朽橋で、幅員が三・五メートルと非常に狭く、車両の大型化や荷重の増大に伴い、早急なかけかえが必要と考えられるが、県としてはどのような対応ができるのか、お尋ねをいたします。 144 ◯緒方道路課長=市道新浜水屋線の水屋橋につきましては、先生御指摘のとおり、有効幅員が現在三・三メートルしかございません。しかしながら、前後の道路区間も狭く、橋梁だけではなく、前後の道路改良も含めた改良を考慮するべきであると考えております。  しかしながら、鳥栖市におきましては改良の必要性を感じているものの、事業化に向けての具体的な方策はされていないと聞いております。  今後、本橋を含みます道路整備を補助事業等で取り組む要望があれば、県としても採択に向けまして指導、協力を行っていきたいと考えております。 145 ◯緒方委員=これは市道でございますので、本来は市でするのが当然でございますが、何分多額の財政負担ということになりますので、結論から申しますと、できれば県の財政的な裏負担をお願いしたい。聞くところによりますと、県は非常に財政が健全である。市の場合は非常に財政が硬直化しておる。私の非常に勝手なお尋ねでございますが、県の裏負担をできるだけ多くしていただければ、この橋につきましても市は対応できると。  例えば、この水屋橋につきましては、これは歩道でございましたけれども、一昨年、四千万円予算がついておったわけです。しかし、本体が昭和二十六年ですから、五十数年たっておるわけですので、老朽化しておるということで、議会が現地視察をいたしまして、これはもう二重投資になるから歩道橋だけではもったいないと。したがいまして、四千万円を国に返しまして、そして、見直しということで調査費を一昨年つけておるわけですが、そのままの状態になっておるわけです。その理由といたしましては、先ほど申しますように、鳥栖市の財政の硬直化ということも要因の一端になっておるのは事実でございます。  したがいまして、重複いたしますが、県の財政は非常に良好と、健全財政だということでございますので、ひとつ県の方から何がしかの裏負担を出していただいてでも、この橋のかけかえ工事に対する行政指導をしていただきたい。  なぜ私が県に申すかといいますと、水屋橋のかかっておる河川は大木川で県河川でございます。そして、先ほど申しますように、国道三号線のバイパス的な役割も今はしておるわけでございます。老朽化がひどいということで、先ほど申しますように、二重投資になるのは財政的に問題があるということになりますと、やはりどうしても県の力をかり、あるいは行政指導をしていただかぬことには、この橋のかけかえもなかなか困難ではなかろうかと思いますので、この点につきまして課長の所見を求めたいと思います。 146 ◯緒方道路課長=市道橋に対する県の補助という御意見ですけど、現在のところ道路事業に対します、市町村事業に対します県の補助制度はございませんし、今後ともそういうものはできないと考えております。 147 ◯緒方委員=補助はできないというようなこと、例は私はつくらにゃならぬと。当然この件につきましては、国が二分の一、市が二分の一ということで対応しなきゃならないということは私も十分承知しております。しかし、先ほど申しますように、非常に財政は硬直化しておるということから、県の裏負担を、何がしかの負担でもよろしゅうございますので、出して対応していただければ幸いと。  じゃあ、県が他の科目に対して全く裏負担をされてないのかといいますと、これは事業によってはあるわけでございます。ただ、今日までそういう例がないというだけであって、私に言わせるならば、例はつくればいいじゃないですか。県の裏負担が今まで皆無だということであれば私もそれはわかりますけど、ある事業におきましては県の裏負担があって、今回はないということじゃ、ちょっと私は理解に苦しむわけでございますが。 148 ◯緒方道路課長=現在、制度上ございません。そして、道路整備に対する考え方ですけど、やはり事業費というのは限られております。そういう中で、市の事業、県の事業という役割を持って、県が県道を整備し管理していく、市は市道を管理しながら整備していくというやり方で今後ともやっていきたいと考えております。 149 ◯緒方委員=非常にくどいようですけど、ひとつ御検討をしていただきたい。よろしくお願いしたいと思います。  ほかの方に裏負担をされてある例がなければ、私はそれはそれでいいわけですけど、他の事業につきましては裏負担があるわけでありますので、必要とするならば、当然県もそれだけの努力はしてほしいということで強く要望をいたしておきます。  次に、河川行政についてお伺いをいたします。  まず、河川改修計画についてでございますが、従来の河川整備は治水・利水を主とした整備がなされてきましたが、近年、河川に対する地域住民の関心が高まり、自然環境と調和した川づくりの要望が強くなっています。  そこで、平成九年には河川法が改正され、河川の目的に河川環境の整備と保全が新たに加えられ、今後は地域住民の意見を反映した河川整備をすることとされたところであります。このため、県においても景観や生態系に配慮した川づくりが行われていると聞いています。  こうしたことを踏まえ、県では建設省において策定された第九次治水事業七カ年計画に基づき河川事業を推進されていることと思いますが、今後、二十一世紀に向けた河川整備のあり方について、次の点についてお伺いいたします。  まず第一点、第九次治水事業七カ年計画における河川整備の基本方針はどうなっているのか。  二点目、環境に配慮した河川整備の基本方針の内容は、主にどうなっているのか。  三点目、これまでの景観、生態系等環境に配慮した河川事業の概要はどうなっているのか。  以上三点について、まずお伺いをいたします。 150 ◯末森河川砂防課長=まず、河川整備の基本方針についてでございます。  二十一世紀に向けた河川整備のあり方につきましては、人と水とのかかわりの再構築を図りまして、健康で豊かな生活環境と美しい自然環境の調和した、安全で個性をはぐくむ、活力ある社会の実現を基本方針としているわけでございます。  信頼感ある安全で安心できる県土の形成、自然と調和した健康な暮らしと健全な環境の創出、個性あふれる活力ある地域社会の形成、この三つの課題を目標に基本方針を掲げております。  二点目の、環境に配慮した河川整備の基本方針でございますが、第九次治水事業七カ年計画の基本方針の一つである自然と調和した環境の創出を推進するため、河川改修の基本を多自然型の川づくりとして、自然を生かした川づくりを目指しております。  本県においても、自然環境及び周辺環境に配慮いたしました河川改修に取り組んでおりまして、今後とも、基本方針の趣旨に沿った川づくりを推進していきたいと考えております。  三点目に、景観、生態系に配慮した河川事業の概要ということでございますが、環境に配慮した河川事業につきまして、工法別に四つほど分類をいたしております。  一つ目が、木材、あるいは自然石を利用して、水生生物に配慮した河川といたしまして佐賀江川ほか二河川。二つ目が、植生による緑化等自然環境に配慮した河川、沼川ほか四河川を実施いたしております。三つ目でございますが、魚巣ブロック、または魚道を設置し、魚の生息に配慮した河川ということで、沼川ほか六河川を実施いたしております。四つ目が、階段護岸、景観ブロック等、景観や親水性に配慮した河川ということで、轟木川ほか二河川で、環境に配慮した河川を実施いたしております。  以上でございます。 151 ◯緒方委員=ただいまそれぞれ御答弁をいただきましたが、具体的に、いつごろどのような方法で、この第九次治水事業七カ年計画をされるのか、再度お尋ねをいたします。
    152 ◯末森河川砂防課長=今、環境に配慮した河川事業ということで申し上げましたが、随時施工を行っているということでございます。 153 ◯緒方委員=ありがとうございました。できるだけひとつこれが基本計画どおり実現できるよう努力してほしいということで、要望にいたしておきます。  それでは、次に河川管理についてであります。  都市部の河川整備は、洪水から地域住民の生命、財産を守るほか、貴重な空間として地域住民が広く利用できるような整備が必要であります。  従来から、地域住民が年数回、堆積土砂の除去や、堤防の草刈りを行ってきた地域もありますが、最近は農業者の減少による人手不足や、地域住民の意識の変化により対応が困難となっているのは事実であります。  特に、河川堤防に雑草が生い茂り、このことが不法投棄を招く要因となり、ひいては生活環境の悪化を招いていると思われますが、県としてはこのような状況をどう認識し、また、どのような対策を考えておられるのか、お尋ねをいたします。 154 ◯末森河川砂防課長=議員御指摘のとおり、雑草などによる生活環境の悪化等、十分に認識しているところでございます。  河川堤防に雑草が繁茂している箇所の伐採につきましては、時期や生態系、人家連檐地区に配慮しながら取り組んでいきたいと考えております。  あわせて、河川愛護の観点から、地域住民参加による清掃活動への理解と協力を得られるよう、市町村とも連携して啓発活動を行ってまいりたいと考えております。 155 ◯緒方委員=ひとつよろしくお願いをいたしておきます。  三点目でございますが、鳥栖市内における河川の現状についてお伺いをいたします。  鳥栖市内は大小の河川が流れ、過去には大きな災害も発生しましたが、県当局の努力でかなり整備をされてきました。しかしながら、小河川や低平地部を流れる河川は依然として整備が必要と考えられます。  そこで、次の点についてお伺いをいたします。  一点目でございますが、鳥栖市内を流れる県管理の河川数と延長はどの程度なのか。  二点目、鳥栖市内の河川整備状況はどうなっているのか。  三点目、今後の河川改修をどのように行おうと考えておられるのか。  以上、三点をお尋ねいたします。 156 ◯末森河川砂防課長=まず、鳥栖市内の河川数と延長についてでございますが、鳥栖市内には、一級河川筑後川水系の県管理河川といたしまして十六河川ございます。管理延長は六十七・二キロメートルとなっております。  二点目の、鳥栖市内の河川の整備状況でございますが、鳥栖市内を流れる十六河川のうち十一河川につきましては、過去の災害を契機に河川改修を実施し、整備済みでございます。残り五河川のうち、安良川につきましては、蔵上土地区画整理事業と調整を図りながら、床上浸水対策特別緊急事業として改修を実施しているところでございます。  三点目の、今後の河川改修でございますが、残り五河川のうち、他の四河川につきましても一定規模の改修に取り組んできたところでございまして、今後、浸水実績や流域内の土地利用状況等を考慮しながら、改修について検討していきたいと考えております。 157 ◯緒方委員=ただいま答弁をいただきまして、ひとつできるだけこれも答弁のように努力していただきますようよろしくお願いをいたして、四点目の西田川の河川改修計画についてお尋ねをいたします。  西田川は鳥栖市内の南西部に位置し、沼川と安良川の間の低平地を流れ、水門で筑後川に合流する小河川であります。  この流域の西田町付近は、もともと農地であったが、近年、土地開発が急速に進んでおり、特に旭地区は降雨のたびに浸水被害が出ている状況であります。  そこで、まず第一点、西田川の現状についてどのように認識されているのか。  二点目、筑後川合流点の水門改築についてはどう考えられているのか。  三点目、西田川の今後の取り組みについて。  以上、三点についてお伺いをいたします。 158 ◯末森河川砂防課長=西田川の現状でございます。  西田川は筑後川に合流する河川で、流域面積四・六平方キロ、管理延長三・一キロメートルの一級河川でございます。  下流部の千百五十メートルにつきましては、河川局部改良事業といたしまして四十九年に事業着手し、平成三年度に完了いたしております。  県道中原鳥栖線より南の下流域は、近接する沼川の河川改修が完了したことから、近年は浸水被害が減少しております。しかし、上流域では、御指摘のとおり、土地開発の進展に伴い、一部では家屋浸水被害が発生している状況にございます。  二点目の、合流点の水門改築についてでございますが、この水門は、幅三・六、高さ二メートルの函渠構造でございまして、改修済み区間の河川断面と比較いたしますと断面不足となっており、改築が必要と考えております。  この下流の水門は、建設省直轄の施設でございまして、県としてこれまで要望を行ってきたところでございますが、今後さらに地元鳥栖市とも歩調を合わせまして、建設省に対して事業計画の取り組みがなされるよう強く要望していきたいと考えております。  今後の西田川の取り組みでございますが、上流域の浸水被害解消のためには、筑後川合流点水門の改築、これは建設省の分でございます。それから、未改修区間の整備、これは県の分でございます。さらに、西田川に流入する地区内水路の整備、これは鳥栖市の分でございますが、こういったものが必要でございます。  このため、建設省及び鳥栖市と協議しながら、排水対策について検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 159 ◯緒方委員=一点目で、一部で浸水をしておるという答弁があったやに思うわけですが、これは確かに、先ほど私申しましたように、西田町は新興住宅地で、昔は田でございまして、開発行為で西田町ができたと。しかし、儀徳町、幸津町は昔からある集落でございますが、ここが浸水をしておると。これは何でかといいますと、西田川の上流が開発された関係で、西田川の水の容量が余りにも大きくなり過ぎて、平たく申しますと、西田川としては抱え切れないというふうな状態になっておるわけです。  そこで、二点目の、関係機関に対して地元と一緒になりまして要望していくということですが、このことにつきましては、西田川の解決策は、樋門といいますか、排水溝ですね、堤防は建設省管轄ですから、これを広げることが解決策の一つであるということは私もよくわかっております。しかし、建設省といたしましても、そう軽々に、いいですよという返事はなかなかもらえないと。この問題では何年もかかっておるやに聞き及んでおるわけですので、これをさらにお願いいたしましても、これは非常に困難で時間がかかると、私はこう思うわけです。  それはそれとして、私は努力をしてほしいですが、そのような状態では、今後まだまだ浸水の解決策にはならないと、当分続くであろうというふうに解釈するわけですが、そこで私はいろいろ調べましたが、現在の排水機が一秒間当たり三立米の排水能力があるわけです。これが二台座っているわけです。しかも、これが老朽化をしておると。  先ほど申しますように、上流が開発された関係上、西田川の容量が現行では保てないということから、当然浸水ということにつながるわけです。  そうなりますと、まず第一に考えられることは、下流から二キロぐらいは河川改修が終わっておるということも聞き及んでおりますが、いろいろ話を聞いてみますと、西田川の上流二キロを改修することによって、河川の容量がそこで保てると、そうすると浸水につながらないと。これがまず第一点でございますが、この点については、私に言わせるならば中途半端に終わっているんじゃないかと。したがいまして、もう二キロしていただくことによって、この浸水がもう何十年も続いておるのが一挙に解決するという思いがいたしますので、この点についてまずお尋ねをいたします。  それとあわせまして、二点目でございますが、先ほど申しますように、一秒間当たり三立米、排水機が二台ありますので、秒当たり六トンの稼働でございます。  そこで、機械が老朽化しておるから改築工事をしていただく、そして能力アップをしていただいてこれを二倍にしていただければ大体解決するんじゃなかろうかなと。そうすると、堤防に再度の穴をほがすということについては、建設省が非常に難色を示すというのは私もよく存じておりますので、方法論といたしましては、先ほど申しますように、二キロ改修していただいておるから、あと二キロ上流をしていただければある程度の対応はできる。それに排水機の改築をしていただく、この二点で解決できるんじゃなかろうかと。そして、樋門を広げていただければ、さらにまたよしというふうな気がいたしますので、お伺いをいたしておるところでございます。 160 ◯末森河川砂防課長=我々も建設省の樋門の改築については調整会議等でお願いをしているところでございますが、全国的なレベルの中での話で、なかなか改築してもらえないというのが現状でございます。それで、第一義的には建設省に強く要望してまいるというのが先決問題じゃなかろうかと思っております。  それと、西田川の改修でございますが、現在千百五十メートルやっておりまして、あと二キロ弱残っておるところでございます。上流の水を一気に下流に戻すということにつきましては、鳥栖市は解消しても、今度は三島地区に一気に水が押し寄せるということになりはせぬかと心配な点がございます。  それで、ポンプの六トンを十二トンにするというようなことでございますが、現在六トンの能力だけの樋管しかないんじゃなかろうかと考えておりまして、十二トン、ポンプだけをふやして、排水樋管をそのままでいいのかという問題もございますので、そういった面については構造的に検討、調査する必要があろうかと考えておるところでございます。 161 ◯緒方委員=二キロ上流を河川改修することによって、三島地区に影響を及ぼすと。私は専門家じゃございませんから、どうということは余り断言はできませんが、関係者の話をいろいろ聞くところによりますと、大体それでおさまるというように聞き及んでおるから、ぜひこの件につきましては、あと二キロ上流を改修していただくということで御検討していただければと思いますが、部長どう思われますか。 162 ◯鴨田土木部長=課長が申し上げましたように、河川改修、どういう時期に、どこをどういう順番で整備をするかが非常に重要だろうと思っております。  今後、国の方にもそうでございますし、また地元市とも排水対策について十分協議してまいりたいと思っております。  以上でございます。 163 ◯緒方委員=この件につきましては地元の長年の懸案事項でもございますので、ぜひ市と協議をしていただいて、前向きにひとつ御検討していただくよう強く要望をいたしておきます。  そして、念のためでございますが、排水能力を倍にいたしますと、先ほどは一秒当たり三立米ということで、二台で六トンと申しておりましたが、一時間当たりに直しますと、二万トンの排水能力がございますので、十分これも対象になろうかと私は思いますので、あえてここで発言をしておるわけでございますので、この件も含めまして御検討を願いたい。  私が欲張りかどうかわかりませんが、河川改修と排水機の能力アップ、それと関係機関である建設省、この三点がそろえば、完全に浸水は解消できるということを申し添えまして、河川関係につきましてはこの程度で終わりたいと思います。  大きく第四問でございますが、経常JV制度の試行についてでございます。  昨年八月から、県の土木一式工事におけるB級の登録業者二者が経常建設共同企業体による登録申請を経て、A級業者としての登録をする、いわゆる経常JV制度が試行されています。  そこで、三点についてお尋ねをいたします。  まず、経常JV制度の試行の目的と効果についてであります。  そして、二点目は、平成十年度における登録状況と受注実績についてであります。  さらに、三点目は、平成十一年度における対応についてであります。  以上、三点をお尋ねいたします。 164 ◯納富監理課長=まず、目的と効果についてお答えをいたします。  御承知のとおり、建設業を取り巻く環境はかつて見られないような大きな構造の変化に直面をしております。こういう中で、最近、特に公共工事への依存度が高い中小・中堅建設業者は厳しい経営環境に直面をいたしております。  このような状況に的確に対応していくためには、個々の企業としての努力はもちろんでございますけれども、企業連携・協業化などによりまして、資金負担や危険負担の軽減、さらには技術力の強化、相互移転を行いまして、工事の確実な施行等を図りまして、経営力、施工力を強化していく必要性が一層高まっているところでございます。  加えて、公共工事に関しましては、機能、品質の確保と両立させながらコスト縮減を図っていくことが喫緊の課題となっております。そのためには、適切な発注ロットの設定が求められているところでございます。  こうした状況をとらえまして、県では優良な中小建設業者が継続的な協業関係を確保することによりまして、その経営力や施工力の強化を図るとともに、適切な発注ロットの設定によります公共工事のコスト縮減対策上、中小建設業者の受注機会の確保を図ることを目的といたしまして、昨年の八月から経常JVの試行を行っておるところでございます。  効果につきましては、試行期間が短いということから具体的な分析はできておりませんが、コスト縮減につきましては、各発注機関におきまして適切な発注ロットの検討がなされ、また経常JVを組まれました企業間におきましては、資材の共同仕入れや技術の供与など、協業化に向けた盛り上がりが考えられます。  さらには、各企業におきましては、JVを組みましても、上位等級の格付基準を満たさないと登録されないことから、企業評価として採用いたしております経営事項審査の評点を高めようとする企業努力の機運が見受けられるところでございます。  次に、平成十年度の登録状況と受注の実績でございます。  平成十年度の経常JVの登録状況につきましては、県内に本店を有する土木一式のB級二者による三十七JVから申請がございまして、A級の等級格付基準を満たしました三十JVを登録したところでございます。  受注の実績でございますが、土木部、農林部合わせまして、経常JVに対する指名が百九十件ございました。そのうち三十件、金額にいたしまして九億一千八百万円の受注があったところでございます。  三点目の、十一年度の対応についてでございます。  十年度の試行におきましては、現在のところ、成績や工事施行上、特に問題はないところでございますが、発注いたしました工事は繰越工事もございまして、すべての結果が把握できてない状況でございます。  また今年度におきまして、新たな等級格付を行ったことにより、新たに四十一JVを登録し、引き続き平成十二年五月三十一日まで試行を続けることにいたしております。  以上でございます。(「何年度ですか、十三年度」と呼ぶ者あり)平成十二年の五月末までです。三十一日までです。 165 ◯緒方委員=ただいまいろいろ目的、効果、あるいは受注実績をお答えいただきましたが、全県下でございますので、これについてはもう少し額的には上がってもいいんじゃないか。結果的には非常にいい試行をされてあると。ぜひ続けていただきたい。十二年の五月三十一日で終わりということじゃなくて、こういうことをすることによって、一方では景気対策の一環にもなろうかと思うわけですので、ぜひこの試行については積極的に取り組んでほしいと。  そして、お尋ねでございますが、このJV制度の試行について、県下の各市町村に対して通達なり通知なり、あるいは行政指導なりされてあるのかどうか、お尋ねをいたします。 166 ◯納富監理課長=県の経常JVの取り組みにつきましては、公共工事に関する契約業務の合理化及び適正な執行に寄与する目的で、県、市町村及び県関係の公社で構成をいたします佐賀県公共工事契約業務連絡協議会におきまして、平成十年の六月三日に開催いたしました同協議会の総会、十年の十月十四日に開催いたしました担当者会議において、県から市町村、それから公社等に対して説明を行っております。 167 ◯緒方委員=公社、あるいは市町村に対しては通知をしておると理解していいわけですね。  それでは、平成十年度からですから、もう実績は既に一年あるわけですね。県発注の場合は私も存じておりますが、市町村におきましての実績はどうなっているのか、まずお尋ねをいたします。 168 ◯納富監理課長=市町村でこのJVの導入をされておるところは今のところございません。 169 ◯緒方委員=JV制度の試行については市町村はなされていないと。もう少し私は行政指導をしっかりしてほしいと。なぜならば、先ほど申しますように、この制度につきましては非常に効果があると、いろんな面で効果があると言っても過言ではございません。  ところが、例えば、積算見積もりとか、建設関係、あるいは農林関係でも一緒ですが、いろんなものにつきまして県に準じて市町村は対応をしておるわけです。しかし、この経常JV制度の試行に対してはなされていない。これはあくまでも試行ですからということで対応されていないわけですね。  したがって、私に言わせるならば、もう少し強く行政指導をしてほしい。他のことについてはすべて県に準じて対応していますということが言われるわけですが、今の答弁では県下ではないと。私は鳥栖市だけがないと思っておりましたけど、全県下でないということですので、これは重複しますが、ぜひ各市町村にも強い行政指導をしてほしいと。その点についてお尋ねをいたします。 170 ◯納富監理課長=この導入につきましては、最終的には発注者でございます市町村が決定するわけでございます。  今のところ、市町村で導入されておりませんけれども、それは先生おっしゃるように、まだ県が試行中であるということで、県の動向なりを見守っておるのではなかろうかと考えております。 171 ◯緒方委員=若干今の答弁はおかしいような気がします。通知はしております、指導はしておりますよと。しかし、今の答弁ではしていないということになるわけですので、どっちが本当なのか、ちょっと理解に苦しんでおりますが。 172 ◯納富監理課長=先ほど申し上げましたように、説明はいたしております。今御答弁申し上げましたのは、最終的にはこの導入につきましては、これは発注者である市町村が決定するわけでございます。  市町村がまだ導入されていないということは、県が試行中であるということから、県の動向なりを見守っておられるのではないかと考えておるという御答弁を申し上げたわけでございます。 173 ◯緒方委員=私が発言しておりますように、非常に効果が上がっておるわけですね。したがいまして、一年であったけど非常にいいと。実際、十年度は件数にしてはわずかのJVが組まれてあったと思うわけですね。ところが、十一年度に経常JV制度を申請されたのは、もう恐らく二倍から三倍になっておると思うわけです。それだけ結果的には効果があるわけですね。だから、強い指導をぜひしてほしいと私はお願いをしよるわけです。この点について再度お尋ねをします。 174 ◯納富監理課長=県の場合は、県の発注でありますから、県で地方自治法に基づきまして指名業者の登録を行います。また、市町村は市町村でそういう登録を行っておると思います。  JVの導入につきましては、一応、県でそういう試行をするという説明は行っておりますけれども、市町村と、それから県の範囲、例えば、登録業者につきましても数的には大分違うと思いますし、そういうこともあって、まだ市町村の試行まではいってないんじゃないかと思いますけれども、いずれにいたしましても、県がこういう試行をやっておるということは再度御説明申し上げたいと思っております。 175 ◯緒方委員=その点につきましては、先ほど何回も申しますように、目的と効果については非常に上がっておるということで、先ほど数字的にも申しましたので、ほかのことにつきましては、これは県にすべて準じておるということで市町村は言うわけですが、この件だけについては県が試行中だからと。重複するようですが、こういうふうなことだから強く行政指導をしてほしいと。何も悪いからどうこうじゃございませんので、結果的に非常に効果が上がっているから、もう少し強い行政指導をしてほしいということで申しております。強く要望をいたしておきます。  第五問の公共下水道の整備促進についてお尋ねをいたします。  長引く不況の影響で、県内の市町村においては税収の減収等により厳しい財政運営を強いられている状況であります。  こうした財政事情にありながらも、公共下水道事業は地域の住民から、快適な生活環境の確保及び河川等公共用水域の水質保全のための生活基盤施設として最も期待され、要望の高い施策事業であると思います。  このため、県内の市町村の中には、他の事業に優先して下水道事業に取り組んでいるところもあります。しかしながら、下水道事業は長期間にわたり相当の財政負担を必要とする事業であると聞いていますが、そういった市町村に対する県の財政的支援、あるいは行政指導についてお伺いをいたします。  まず第一点目は、市町村の財政事情がますます厳しくなると予測される中で、多額の経費を要する下水道事業を実施している市町村に対して、県はどのような財政支援を行っているのか。  二点目は、地域住民の関心と要望が高まる中、全国的に見ておくれている本県の下水道の普及率を向上させるために、県は市町村に対してどのような行政指導を行っているのか。特に、流域下水道による事業実施や広域化による事業推進等は考えられないのか、二点についてお尋ねをいたします。 176 ◯藤井公園下水道課長=まず、一点目の財政支援についてでございます。  下水道事業は多額の費用を必要といたしまして、このことが財政力の弱い県内の多くの市町村にとっては事業推進の障害となっていることは否定できないところでございます。
     このため、県では市町村の財政負担を軽減するために、平成二年度に施設整備に対する県費補助制度を創設しまして、平成六年度より市町村に助成を行っているところでございます。本年六月には、その制度を延長したわけでございます。  平成十一年度当初における県費補助は、各市町村の実施する補助対象事業費及び単独事業費を含めた総事業費に対しまして、おおむね一・四%の割合となっております。これによりまして、事業主体である市町村の負担を軽減し、より一層の整備促進を図っているところでございます。  そして、二点目でございますけれども、行政指導についてでございます。  本県の公共下水道の普及率につきましては、平成十年度末現在で二三%でございまして、現在、全国平均の五八%に対して著しくおくれている状況でございます。  普及率をさらに向上させるためには、効率的、経済的な施設整備を推進するとともに、下水道終末処理場の維持管理を含めた下水道事業全体の健全経営を図ることが重要であると考えております。  このために、施策としまして流域下水道事業の実施や事業の広域化、共同化の推進等も考えられます。流域下水道事業につきましては県が事業主体となっている事業でございますけれども、その採択要件としましては、当該流域下水道計画処理人口が原則として十万人以上ということから、関係市町村数は三以上であるということになっております。  県内においては中核的な都市となる市が、既に単独公共下水道事業に着手していることから、また、事業着手の時期の違い等の事情から、県内での事業実施の可能性は少ないと考えております。  一方、事業の広域化、共同化については、下水道集団整備事業としまして終末処理場の維持管理の共同化などの実施を検討中でございまして、今後とも市町村との調整を図りながら、さらに積極的に指導を行ってまいりたいと考えております。  以上です。 177 ◯緒方委員=先ほど申しますように、下水道事業に対しましては県民、市民も下水道の普及を一日も早く望んでおるというのが事実でございますが、一方では財政的な硬直化につながっておると。事業費が非常に多額であるということも言えるわけでございます。しかし、県民あるいは市民の期待は裏切られないということでございまして、ただいまの答弁では全国平均は五八%になっておる、佐賀県では平均が二三%、三五ポイントの差があるわけです。  前後しますが、一点目に、県からの助成金が総事業費の一・四%あるということでございました。先ほど申しますように県下の下水道を採用されておる市町村は非常に財政硬直化につながっておるということは事実でございますので、本年六月に見直ししたばかりだと答弁がございましたが、何回も申しますように、県の場合は非常に健全財政であると。特に、下水道は金食い虫とも言われておるわけでございますので、ぜひこの助成金につきましては思い切った額を助成してほしいと。例えば、五%から一〇%ぐらいにしていただければ、これは市町村も喜んで、私はもっと普及率が上がると。  それから、二点目の全国平均よりも三五ポイントおくれておると、佐賀県は通常、後進県とも言われておりますが、先進県の一つのバロメーターが大体下水道を基準に言っておるということであろうと思いますので、県民、市民は待ち望んでおるということも事実でございますので、これだけ全国平均から離れておるなら、やはり借金はしてでももう少し思い切った対策をしたらどうかと思いますが、部長さん、どんなふうでしょうか。 178 ◯鴨田土木部長=下水道事業の促進につきましては、これは県としても重要な課題だということで考えているところでございます。  県費助成についてでございますが、これは先ほど課長が申し上げましたように、六月にその制度の延長を図ってきたところでございます。委員御指摘のように、この下水道事業を効率よく、また効果的に整備し、管理をすることが最終的な目的でございます。そのためのいろんな手だてにつきまして、広域化とか共同化、そういうものも含めて今後十分研究をしていきたいと考えております。  以上でございます。 179 ◯緒方委員=研究、検討して対応していきたいということですが、先ほど申しますように一つのバロメーターでございますので、全国平均から三五ポイントもマイナスになっておるということにつきましては、私も若干、事実かなという気もいたしておりましたが、後進県と言われる佐賀県を全国平均の五〇%台に達するためには、果たしてあと何年ぐらいと計画をされてあるのか。  先ほど申しますように、部長の答弁では助成金は見直したばかりと。しかし、下水道事業といいますのは国と市町村との関係でありまして、あくまでも県はトンネルであります。  一・四%の裏負担をしておるということも言われるわけでございますが、この件について先ほど申しますように、県民が喜ぶことであるならば、五%なり一〇%の助成金、裏負担があれば、三五ポイントも離れておる全国平均に私は速いテンポで近づいていくんじゃなかろうかと思うからでございます。この点について再度お尋ねをいたします。 180 ◯藤井公園下水道課長=ただいま委員御指摘の五〇%の値でございますけれども、これに基づきます総合計画を立てておりまして、平成十五年に五〇%の予定をしております。  それから、補助率についてでございますけれども、現在、県としましても厳しい財政事情がございまして、今後、下水道普及向上のために財政当局と十分協議をしながら、検討してまいりたいと思っております。 181 ◯緒方委員=ぜひ御検討していただいて、前向きに早急に対応していただきたいということを強く要望いたしておきます。  そして、最後になりましたが、本日私がそれぞれの角度からお尋ねをいたしましたが、答弁を聞きながら了とする部分とまだしない部分と両面あるわけでございますが、余り私だけ時間を持つということもどうかと思いまして、最後に、部長に私のただいままでの質問なり執行部の答弁に対して総括的な御見解を求めて、私の質問を終わります。 182 ◯鴨田土木部長=道路、河川、また下水道その他いろいろな点について御指摘をいただいたところでございます。  例えば、道路なり河川につきましては、これは県民の皆様の日常生活を営む上での基本的な社会資本でございます。  「住みたい県日本一」を目指しまして、今後ともその整備に努めていく必要があろうかと考えているところでございますが、その整備を進めるに当たりましても、できるだけその整備効果を早期に発現させるという意味で、集中投資等、効率的な執行にも努めてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、土木部が抱えております社会資本はそれぞれ重要なものでございますので、今後ともその積極的な整備に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 183 ◯宮崎繁則委員長=暫時休憩いたします。三時二十分をめどに委員会を再開します。     午後三時九分 休憩     午後三時二十三分 開議 184 ◯宮崎繁則委員長=委員会を再開します。  休憩前に引き続き質疑を行います。 185 ◯藤瀬委員=本日、最後の質問になりました。大変お疲れのことと存じますけれども、もうしばらく御辛抱をお願いしたいと思います。  特に、道路課長さんお疲れのようでございますので、私も質問は簡単にいたしますので、明確に答弁をひとつよろしくお願いしたいと思います。  四月の統一地方選挙で杵島郡内をくまなく回りまして、身近に県民の皆様の意見、あるいは要望等を聞きながら、こんなに多くの問題を抱えている現状を知り、私自身、その問題を一つ一つ解決していくことが知事が望んでおられる「住みたい県日本一」につながるんじゃないかと思っておるところでございます。  特に、県道の整備事業が完成しているところ、また、大幅に整備がおくれているところ、余りにもその差があり過ぎるということでございます。そして、未整備地区からの強い要望等もあり、今日、質問をすることにいたしました。さきに通告をしておりましたとおり、順次質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。  まず、一点目に県道梅野有田線の歩道設置についてであります。  県道梅野有田線は、主要地方道相知山内線と一般県道上有田停車場線を結ぶ道路であり、バス路線でもあり、大型車両の通行も非常に多いところでございます。  また、通学路として利用されている状況の中、自転車の事故等も発生しており、地元では早急な歩道整備をと強く望んでおられるところでございます。  そこで、当路線の歩道整備についてお伺いいたします。  一つに、現在の歩道の設置状況はどうなっているのか、お伺いをいたします。 186 ◯緒方道路課長=県道梅野有田線の現在の歩道設置状況を御説明いたします。  梅野有田線の延長は五千七百六十メートルでございます。そのうちの歩道整備状況でございますが、武雄市の起点梅野から山内町宮ノ前までの千五百七十メートルと、山内町蜂ノ巣地区が三百六十メートル、及び山内町水尾から有田町の終点までの九百十メートルが整備済みであります。全区間の歩道設置率は四九%となっております。 187 ◯藤瀬委員=今答弁では、全体の四九%が設置をしているということでわかりましたけど、二つ目に、今山から大野区間の歩道の整備計画はどのようになっておるのか、お伺いをいたします。 188 ◯緒方道路課長=現在の整備状況ですけど、現在、山内町の大野から蜂ノ巣間の主要地方道伊万里山内線との重用区間を含みます延長千五百十メートル間で整備を進めています。  この区間には山内西小学校もありまして、また、人家連檐地区で通学路でもあるということから、これを最初に手がけたところでございます。  平成八年度から整備に取り組んでいるわけでございますが、このうち、県道伊万里山内線との交差点から有田側への三百六十メートルについては平成十一年度に完了予定でありまして、全体区間の平成十年度末の進捗状況は三三%となっております。  御質問の今山から大野間の千五十メートルにつきましては、この区間の進捗状況を見ながら事業に着手していきたいと考えております。 189 ◯藤瀬委員=何でこの道路区間の質問をするかと言いますと、相知山内線の鳥海に入るところ、それと梅野有田線の水尾のところを御存じですね。例えば、武雄から山内に入るときに、武雄側は非常に道路も広くて、歩道の設置もされております。けれども、鳥海に入る、あるいは水尾に入る、山内町だけが、山内町は権限を持たないから他町村に比べておくれているんじゃないかということを地元の人は指摘されるわけですね。私も今回、選挙で回りまして、そのことが地元として非常に強い要望があるわけです。  ですから、今質問しておりますけれども、今山-大野区間の歩道を伸ばされている距離、それから予算がどのくらいなのか、ちょっとわかったら教えてください。 190 ◯緒方道路課長=現在、事業を実施しておりません今山から大野間につきましては、延長は千五十メートルでございます。メートル八十万円程度かかると思いますので、やっぱり八億円から十億円程度の予算はかかるんじゃないかと考えております。 191 ◯藤瀬委員=延長が千五十メートル、そして、八億円から九億円ですか(「十億ですね」と呼ぶ者あり)十億円ですか、それは用地買収費まで含んだ金額なんですか。 192 ◯緒方道路課長=用地買収まで含んでおります。 193 ◯藤瀬委員=ああ、用地買収まで含んでいるんですね、はい、わかりました。  午前中は牛嶋議員、あるいは緒方議員も各地域でやはり問題を抱えている状況の中で、県も大変だろうと思いますけれども、課長も毎日自分が通るような道路で、御承知のとおりと思いますので、そこら辺は地元が本当に苦慮されている、あるいは願望されている道路については、歩道の設置を早急にお願いしたいと思います。  二点目に、県道北方朝日線の歩道整備の促進についてでございます。  県道北方朝日線は、国道三十四号と国道四九八号を結ぶ重要な道路であり、大型車両の通行も非常に多いところでございます。また、通学路としても大いに利用されておりますけれども、自転車の事故等も発生しており、つい最近も自動車と自転車の事故があっております。幸いにして小さなけがで済みましたけれども、地元の心配は私たちが想像している以上のものがあるようでございます。地元では早急な歩道整備を望まれておりますが、当路線の歩道整備についてお伺いいたします。  まず、一つに現在の歩道の設置状況はどうなっているのか、お伺いします。 194 ◯緒方道路課長=県道北方朝日線の現在の歩道整備状況でございます。  路線の延長は三キロメートルございまして、そのうち歩道整備が済んでおりますのは、千百二十メートルでございます。  具体的に申しますと、北方町区間の起点側、国道三十四号に接する区間の百八十メートルが未整備であります。続く千百二十メートルについては歩道整備済みでありまして、終点側、朝日側ですが、千七百メートルが未整備となっております。 195 ◯藤瀬委員=先ほど事故があったと言っておりますけれども、これは本当に狭い道路で、小学生とか、あるいは高校生が通学しておるときにときどき接触事故等が起こるんですね。  それで、今千百メートル完成されているということですけれども、残りの区間を本当に早急にしていただかないと、地元として、区長さん初め議員さんも心配をされておりますので、工事の完了がいつごろなのか、お伺いしたいと思います。 196 ◯緒方道路課長=今後の歩道整備の整備計画についてでございます。  平成十年度から整備に入っておりまして、まず、北方町大崎区間の九百二十メートルの整備を先行して行うということで進めております。平成十年度から測量・設計に入りまして、平成十一年度には地元説明会を行いまして、一部用地買収を予定しております。  完成のめどですけど、完成目標につきましては用地買収が順調にいけば、三年か四年で完成させたいと考えております。 197 ◯藤瀬委員=冒頭に申し上げましたけれども、非常にわかりやすい答弁で、私も再々質問がしなくていいようでございます。とにかく、いずれにいたしましても、三、四年でできるということでございますので、これも本当に急いでやっていただきたいと思います。  三番目に、広域農道の県道編入について質問をさせていただきます。  白石地区広域農道として整備された道路のうち、大町町の国道三十四号から白石町を経て有明町の国道二〇七号に至る区間は、大町町や江北町の工場への通勤の車も多く、今ではこの地域の幹線道路となっている感があるわけでございます。  また、この道路は多くの中・高校生に自転車通学路として利用されているものの、わだちが生じているため特に雨の日には車のはね水を浴びたり、大型車の通行がふえているため交通安全上も問題が生じているわけでございます。  現在、この道路は一部については県道に編入され、大半である残りの区間は関係各町の町道に設定されており、今後、さらに大型車の増加も見込めるということでございます。  そこで、この道路の大町町から有明町の区間を県道に編入すべきと思いますけれども、県の考え方をお示し願いたいと思います。 198 ◯緒方道路課長=大町町から有明町に至ります広域農道の県道編入についての御質問でございます。  御指摘のように、大町町-有明町間の広域道路につきましては、地域の生活道路として通学、通勤に利用されていることは存じております。  まず、県道認定の手続でございますが、県道認定に当たりましては、道路法に定めます認定要件に該当するものについて県議会の議決を経て建設大臣の認可を受ける手続が必要でございます。  二十一世紀に向けました幹線道路網の整備促進のため、国県道を中心といたしました長期的な整備構想の一環といたしまして、建設省においては平成五年四月に国道昇格を実施されまして、本県におきましても二路線、約五十キロメートルが県道から国道に昇格いたしました。  これに伴いまして、県道についても平成八年四月に十五路線の百二十キロメートルを認定したところでございます。  県道認定要件は、一般的には主要地と主要地や主要港、あるいは主要停車場などの間を連絡していることが必要でございます。ほかにも道路密度などの問題点もございます。  また、この大町町と有明町を結ぶ路線としては、現在、県道錦江大町線という並行路線もございます。県道認定を検討している中にもいろいろ課題もございます。  こういうことを踏まえまして、今後、佐賀県の幹線道路網を形成する観点から、関係町などの意向を踏まえつつ県道認定について検討していきたいと考えております。 199 ◯藤瀬委員=関係町と協議をしながらということですけれども、関係町も非常にこれは強く、早く県道に昇格してもらえないかという話が実はもうあっています。  というのは、何でこれを急いでいただきたいと言うかといいますと、実は大町もそうなんですけれども、有明に行く農免道路は非常に軟弱地盤なんですね。あそこを通られた方は多分わかると思いますけれども、軟弱地盤のために凹凸が物すごく激しいんですよ。例えば、雨降りなんか、ひどいところだと恐らく二十センチぐらいの水がたまるような深さがあります。それで、そこに歩道が設置されていないために、例えば、中学生、高校生が自転車で通学をするときに車からはねられてびしょぬれになる姿。あるいは、この路線は、特に大町側なんですけれども、自転車で女子高校生が通学しているときに、歩道がないために車がかぶせてその進路をさまたげて、いろんな事件といいますか、そういうのもあっております。現に七月も女子高校生が前をはばまれて、七月ぐらいですから、田植えがあって、五十センチぐらいの稲が伸びている田んぼの中を本当に死に物狂いになって逃げたケースもあるんですよ。これは七月に限らず再三、時期的な問題もありますけれども、そういったことで非常に親として心配をしている状況なんです。  ですから、私はあえて今、本来ならば町で歩道設置をするのが筋かもわかりませんけれども、しかし、財源的な問題もありましょうし、県道に昇格していただいて歩道の設置をしていただければ、そういった事故等も恐らく解消できるんじゃないかと思っております。再度、課長の答弁をお願いします。 200 ◯緒方道路課長=先生の御指摘のような内容を含めまして、今後の県道認定に当たりまして、県の幹線道路網を形成する観点からいろいろ検討していきたいと考えております。 201 ◯藤瀬委員=そういうことで、この九月定例が終わったら関係町長さんたちとも話を持つようにしておりますので、ひとつ今後の早急な解決をお願いしたいと思います。  四点目に、高良川の改修についてお尋ねをいたします。  六角川の支川である高良川は、花浦ため池や宮浦ため池を起点に上大町を流れ、旧長崎街道及び国道三十四号、JR佐世保線を横断して六角川の八ツ江樋管を経て本川に注いでおります。  この上流域である上大町地区は、旧長崎街道沿いでもあり、古くから町並みが形成され、最近では町のイベントであるかごかきレースも行われておるところでございます。近くには国の重要文化財である土井家住宅もあります。最近では、保育園の統合設置や宅地開発が進み、流域を取り巻く環境は非常に変貌を遂げているところでございます。  また、鉄道橋の下流域は農地の基盤整備が完了し、高良川の流下断面は一定の川幅を有しておるものの、堤防幅が狭く、剃刀堤防となっておるところでございます。  こうしたことから、平成二年の豪雨による出水を初め、近年でも出水期にたびたび水田の冠水や家屋の浸水被害が見られる状況であります。このため、地元町初め上流域住民は河川改修を待ち望んでおります。  そこで、次の点をお伺いしたいと思います。  堤防の補強についてでありますが、洪水ごとに非常にえぐられて、堤防の役割をなくしております。少なくとも農耕車が通れるような堤防の補強はできないかお伺いしたいと思います。 202 ◯末森河川砂防課長=堤防天端が非常に狭いということで、河川管理上も支障があるんじゃなかろうかと考えておりまして、現地を再調査の上、堤防の補強については地域の関係者と協議していきたいと考えております。 203 ◯藤瀬委員=これは恐らくもう四、五年前だったと思いますけれども、この堤防が狭いために非常に農作業もはかどらないといったような状況です。そこで、私が関係地権者の皆さんにお話をしたところ、もし高良川の堤塘をつくるということになれば、当然、地権者の方も全部協力しますよと。多分、区長さんを初め生産組合長の皆さん、そして関係者の同意も得てあると思いますので、どうか地元の要望を取り入れていただきたいと思います。  そして、二番目に上流域の河川改修について。  国道三十四号より上流域では、保育園の建設や宅地開発が進んでおります。浸水被害が発生することから、河川改修を地域住民が望んでいるところでございます。  そこで、高良川の河川現況の流下能力はどうなっているのか、お伺いいたします。 204 ◯末森河川砂防課長=鉄道上流域の上大町地区の河川の現況流下能力でございますが、狭窄部、一番狭いところで毎秒五トン程度と思われます。 205 ◯藤瀬委員=この下流域の八ツ江樋管が完成したために、少しは水の解消もされております。しかし、毎秒五トンということですので、結構多いということですね。
     そこで、改修計画を行うとすれば、その整備水準はどの程度になるのか、お伺いをしたいと思います。 206 ◯末森河川砂防課長=整備水準でございます。  高良川の流域面積は約一平方キロメートル程度でございまして、河川で分類すると小河川に区分されるわけでございます。  河川改修の目標といたしましては、降雨確率十分の一程度と考えておりまして、これによりまして計画流量を推算いたしますと毎秒十トン程度となりまして、河道断面は現況の二倍程度が必要じゃなかろうかと考えております。 207 ◯藤瀬委員=私も高良川の地域の住民でございまして、昔はホタルが飛んで、そして親子連れであそこを散策していたときがございました。けれども、今は本当に県の河川と言いながら、先日も写真等でおわかりのように、非常に雑草が茂ったり、県の河川にしては県内では一番改修が進んでいない河川ではないかと私は思っております。  地元の人もこの高良川については早急に改修をやってもらって、そして、昔のようにホタルが飛び交う姿を子供たちに見せてあげたいと望んでおるところでございます。  しかしながら、やはり拡幅とかなりますと、高良川の上流の方は個人の家屋等もありなかなか進展しないんですけれども、先ほど言いましたように、下流の方は家屋じゃなくして田んぼですので、つい最近、地権者ともお話をしたところ、前向きに検討して協力するような言葉をいただいております。  そこで、地元対策ができれば早急にこの高良川の改修をお願いしたいと思いますけれども、その点についてちょっとお願いします。 208 ◯末森河川砂防課長=今後の高良川の改修の取り組みについてでございます。  一般的に、事業を計画するに当たりましては、浸水の頻度、あるいは浸水被害の資産状況、流域開発の進展等の調査を行いまして、最近、非常に評価という言葉も出てきておりまして、事業の投資効果、あるいは緊急性を総合的に勘案いたしまして、河道計画を立案するものでございまして、高良川につきましてもこういった手順を踏みながら検討してまいりたいと考えておるところでございます。 209 ◯藤瀬委員=以上で私の質問を終わりますけれども、道路課長さん、そして、河川砂防課長さんの非常にいい答弁をいただきまして、部長の答弁を聞くまでもなかったわけでございます。こういった地元の皆さんの切実な要望が本当にたくさんあるということ、そして、それを一つずつ現実に解決していただきたいという要望がございますので、どうか前向きに皆様方のお力をかりたいと思います。  きょうはこれで終わります。ありがとうございました。 210 ◯宮崎繁則委員長=これにて質疑を終結いたします。  暫時休憩します。     午後三時四十七分 休憩     午後三時四十八分 開議 211 ◯宮崎繁則委員長=委員会を再開します。  これより討論に入りますが、ただいまのところ、討論の通告はあっておりません。討論はないものと認めます。よって、討論を終結し、直ちに採決に入ります。     ○ 採     決 212 ◯宮崎繁則委員長=甲第三十四号議案中本委員会関係分、乙第五十五号議案、乙第五十六号議案、乙第五十七号議案及び乙第五十八号議案、以上五件の議案を一括して採決いたします。  原案に賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 213 ◯宮崎繁則委員長=全員起立と認めます。よって、以上五件の議案はいずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。     ○ 継 続 審 査 214 ◯宮崎繁則委員長=最後に、六月定例会から引き続き審議中の  一、土木行政の推進について  一、水産行政の推進について  一、災害対策について  以上三件につきましては諸般の検討を要しますので、閉会中の継続審査といたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 215 ◯宮崎繁則委員長=御異議ないものと認めます。よって、以上三件の継続審査につきましては、この旨、議長に申し出ることにいたします。  以上をもちまして、本委員会に付託されました案件の全部を議了いたしました。  これをもって土木水産常任委員会を閉会いたします。どうもお疲れさまでした。     午後三時五十分 閉会 Copyright © Saga Prefectural Assembly Minutes, All rights reserved. ページの先頭へ...